緑ケ丘保育園の実践ブログblog

”遊び”について

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 「子どもの遊び」と聞いてあなたはどういうイメージをお持ちですか?ゲームなど普及していなかった時代の方は、鬼ごっこやコマ回しなど外遊びを中心にイメージされると思います。公園に行けば全身を動かして思いっきり駆け回り、汗まみれ泥まみれになりながら遊ぶのがごく当たり前でした。そして遊びのほとんどは、近所のお兄さんお姉さんからおしえてもらいました。自分たちで遊びを考え、自分たちでが楽しめるように時にはルールを変更したり、役割分担も考えたりして遊びました。誰かがボールひとつ持ってくれば、いろいろなボール遊びを考えて楽しみました。年齢や性別など色々なものから解放され、素の自分を出し仲間と一緒に楽しむこと、時にはぶつかり合い、時には勝負をしていました。そんな中から「無条件に認めあう関係」が生まれていたようにも思います。そういう経験をする場が、、今消えてしまったように思います。昔流行った遊びを楽しんでいる子どもは少なく、街を見渡せば、公園に行ってもゲームをしている子どもが多くみられます。時代の背景に合わせて、子どもが外で遊ぶ機会自体が減ってきています。外に出れば危険がいっぱいですから、何かのトラブルに巻き込まれたり、交通事故にあったり、紫外線が気になったり、、、そもそも安心して遊べる空き地や公園も減ってきています。あったとしてもボール遊び禁止など禁止事項が増えて遊びづらいことも・・子ども達を取り巻く状況や、保育をめぐる状況が変化してきて、地域の中に「異年齢で遊ぶ」子どもの姿は消えてしまいました。”遊び”とは本来、子ども間で伝承されてきた文化で、年上の子どもが年下の子どもに対して伝えていった豊富な”遊び”文化だと思うのです。時代の変化で色々なことが便利になった分、失ってしまったものは大きいようにも思います。だからこそ、子どもが「遊びたい!面白そう!ワクワクドキドキ!」したり、熱中したり、友達と共感できる環境をこちらがどれだけ作ってあげられるかが、私たち保育者としての使命なのだと思います。未来ある子ども達に、今私達大人が何をしてあげたらいいのか?何をしてあげられるのか?しっかりと考えて行きたいと思います。

                               キラ