緑ケ丘保育園の実践ブログblog

言葉にならない思い🍀【1歳児 りす組】

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雲ひとつない青空と賑やかな蝉の声に、夏本番を感じるこの頃。

真夏の暑さに負けることなく、元気いっぱい遊んでいる子ども達です!

最近子ども達は友だちに関心を持ち、動きを真似たり、

一緒に遊ぶ姿も見られるようになってきました!

そんな子ども達の外遊びでの様子をひとつご紹介します♪

 

外遊び中、汽車の固定遊具の前に同時に来たH君とN君。

3秒ほど見つめ合っていると二人で笑い合い、運転席の方に入っていきました。

H君がハンドルを握り、楽しそうに運転していると、

それをじっと見ていたN君が突然H君とハンドルの取り合いになりました。

ああ、これはN君もH君みたいに運転したかったんだな、

でも、突然取られそうになって、H君も嫌だったんだなと思い、

すぐに間に入り、それぞれの話を聞き、お互いの思いを伝えました。

保「どうしたの?」(場面は把握してますが、H君は自分の事を話すことが出来るので尋ねました。

N君はまだ喃語の状態で、言葉は理解してますが、相手に思いを伝える事は上手ではありません。)

H「(N君がハンドルを)とったー!(取ってくる!)」(泣きそうな顔をしながら訴える)

保「そうだね、だってH君が今運転してたんだもんね。」

H「うん」

保「実はね、H君が運転するのがとっても楽しそうでステキだったから

N君も運転してみたくなったみたいなんだ」

H「(僕が運転するのがステキだった!嬉しい!)うん!」

そういうと、さっと運転席からでて、後ろの座席へ座ると

ニコニコで前の席のN君の方を見ました。

N君は代わってくれたこと、今度は自分が運転できることが分かり、

H君を見てパァッと顔を輝かせました。

そして、H君を後ろに乗せたN君が運転を始めました。

 

子ども達は、子ども達なりにお互いにコミュニケーションを取り、

日々関わりあって遊んでいます。

私たち大人の言葉は分かるようになっていますが、まだ自分の思っていることを

言葉にすることは上手ではありません。

だからこそ思いの衝突や取り合いのトラブルが様々な場面で見られます。

言葉に出来ない子ども達の思いをしっかり汲み取り、

自分の思いをのびのびと表現できるような保育をこれからも行なって行きたいと思います(*^_^*)

(長田)