ある日、園庭で遊んでいると、何やら不思議な行動をしているHくんの姿を見つけました。三輪車が置いてある場所に行ったかと思いきやまた戻ってきて・・・。声を掛けてみようかと思いましたが、Hくんなりに何か考えていることがあるような気がしたのでそのまま見守ることにしました。
すると大きいサイズの三輪車を触り始めたので『大きい三輪車に乗りたいのかな…。』と思いつつ更に見ていると、どうにかして乗ろうと足をあげては考えて、揺さぶってはシュンと落ち込んでいるようだったのでそろそろお手伝いをしてみようかなとした瞬間、「よし!」と言わんばかりの満足そうな表情で手をブラブラさせながらすべりだいの方へ行きました。三輪車はもういいのかな・・・と思っていたのですが、また別の日に三輪車置き場にいるHくんを見つけました。その日は一台一台慎重に点検するかのように見ていたので、「三輪車見てるの?」と聞いてみると恥ずかしかったのか照れくさそうに保育者をバシッと叩いて走って行きました(笑)。Hくんがどんな気持ちで三輪車を見ていたのかは未だに謎のなのですが1歳なりにいろんな事を思って考えているんだろうなと思うとおもしろくてかわいくてたまりません。
Hくんと三輪車の物語はまだまだ続く気がしてなりません。これからの行動も温かく見守りつつ心の声や思いに寄り添っていけたらと思います。
松本