「型抜きチャレンジ」
園では、砂場で様々な遊びを楽しめるように、スコップやバケツ、ふるい、お皿、そして型抜きの道具などを揃えています。中でも「砂の型抜き」がちゅうりっぷさんたちに大人気。
「ヒトデができたよ!」
生き物を模した型抜きが多いので、「ボクはイカを作る!」「わたしはテントウムシ!」と好きなキャラを選び楽しんでいます。一方で、既成の型抜きに捉われず、フライパンやお椀などの台所用品で型抜きを楽しむお友だちもいます。
ある日、Nさんが大きなボウルを使って型抜きにチャレンジしていました。
しかしひっくり返すタイミングで砂がこぼれてしまい、形が崩れていました。
「できたかな?」
「あれ?できていないぞ?」
何度やっても崩れてしまうため、「なんでだろうね〜?」と担任と一緒に考えていると、「お皿が大きいからじゃない?」とTくん。そこでボウルより小さいお椀でTくんが実践。
「ほら、できたでしょ!」
上手にできたことでドヤ顔のTくんでした(笑)。それでも同じボウルで作り続けていたNさん。あきらめずに取り組む姿は素敵です。
これが年長さんなら、経験上「砂を少し濡らすといいよ」「ギューっと詰めたらできるよ」などの意見が出るかもしれません。経験の浅い2歳児なりに「器の大きさ」に着目したTくん。なかなかの科学者ですね!そして試行錯誤していたNさん。継続は力なりと言います。経験を重ねることで、いつか気づきを得ることでしょう。成功した時のNさんの笑顔を期待しています。
場面は変わり、「先生、見ててよ!」と声がしたのでカメラを向けるとRくんがアイストレーで型抜きにチャレンジしていました。そして見事成功。
「わ〜、上手に氷ができたね〜!」と伝えると、「ううん。これはチョコレート!」とご返答。確かに言われてみればチョコレートに見えます。さすが見立て名人の2歳児さん。失礼しました(笑)。
「氷じゃないよ。チョコだよ!」
林 信彦