白川保育園の実践ブログblog

「これが私の名前?」  5歳児さくらぐみ

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「これが私の名前?」
 

  先日の造形教室は、「漢字で名前を書く」という活動でした。早速、担任に手を添えられて指に墨を付け、自分の名前書きにチャレンジしました。筆ではなく自分の指で書くのがポイントです。フィンガーペイントのような感覚で、直接墨や紙に触れることで脳を刺激します。出来上がった作品に何とも言えない味わいが出るのも特徴です。緊張から体が固くなっているお友だちもいれば、力を抜いて完全に体をゆだねているお友だちもいました。担任が一番緊張していたかもしれませんね(笑)。

「はるやの悠ってこう書くんだね。」

  名前を書いたら朱墨で手形を押します。一連の作業が終わると安堵したのか笑顔が見られました。

「指が真っ黒だよ~!」

  事前に「名前の由来を聞いておいで」とお願いしていたので、数名のお友だちは丁寧に教えてくれました。しかしほとんどのお友だちは「あれ?なんだっけ?」「えーと、聞いたけど忘れちゃった・・・。」という答えでした(笑)。そこで、お便り帳に書いてあったお友だちには、その内容を伝えました。
「梨の花は白くてきれいで、花言葉は博愛。誰からも愛されて、人のことを思いやれる
愛情深い子に育つように、梨々花って付けたんだって。」と伝えると「ふ~ん・・・。」と言いながらも嬉しそうでした。
 「澄みきった香りが人を集めるように、人を惹き付ける子になって欲しいから、香澄。」「大きく太く朗らかに育つように、丈太朗。」など、名前には願いが込められていることを知ったさくらさんたち。そこには誇らしげな笑顔が一杯でした。
   並べられた作品を見ながら、「これが私の名前かな~?」と指をさしていたAちゃん。見慣れない漢字に戸惑っているみたいでした。ひらがなで認識しているから、不思議な感じなんでしょうね。
  出来上った作品は卒園式で展示しますので、楽しみにしていて下さいね♪

林信彦