「赤ちゃんごっこ」
「おうちごっこ」「お姫さまごっこ」など、「ごっこの世界」が花開く3歳児代。ここにまた1つ新しいごっこ遊びが誕生しました。
芝生広場で遊んでいる時のこと。突然Gくんが四つん這いになり歩き始めました。虫が大好きなGくんですので、何かの生き物に変身したのかと思っていると、発した言葉はまさかの「バブバブ」(笑)。「何それ?面白そう!」と後に続くお友だち。大きな赤ちゃんが連なって芝生広場を散策していました。
「トンネルがあるバブ。行ってみるでバブ♪」
「橋があるバブ。くぐるでバブ♪」
ありんこさんが大好きなすみれさんたち。次の写真をよ〜く見て下さい。忍者とびをしているYくんではなく、左に小さく写っているMさんに注目してみると、赤ちゃんをじっくり観察しているのが分かります。
「へ〜、そうやって歩くんだね。」
ありんこさんと関わりを持つうちに、赤ちゃんの世界に興味を持つようになったのかもしれませんね。「おうちごっこ」でも赤ちゃんは大人気で、なりたがる子は多いです。ただ、ミルクを待っていたり、ねんねしていたり、どちらかというと「受け身」の赤ちゃんを演じていました。今回のようにアクティブな赤ちゃんは斬新でした。
赤ちゃん軍団を遠目に見ていたTさん。まさかみんなが「赤ちゃん」になっているとは思いもよらなかったのか
「うわっ!おおかみだ〜!」と叫んでジャングルジムによじ登っていました(笑)。
「高いところならおおかみ登れないよね?」
「あれは赤ちゃんたちだよ!」と教えてもよかったのですが、こっちも面白そうと考えた担任は「ガオ〜!」とおおかみ役を引き受け、「おおかみごっこ」に加担しました。
無限の楽しさを創り出すごっこ遊びは、意欲を育て、想像性を豊かにします。今しかない3歳児代を存分に楽しんでもらいたいものです。
林 信彦