白川保育園の実践ブログblog

「ボールけり」 5歳児さくらぐみ

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「ボールけり」

 

  最近、さくらさんたちの間で盛り上がっているのが「ボールけり」です。ルールは「缶蹴り」と一緒で缶がボールに代わっただけです。

 鬼は目をつぶり10数えます。かくれんぼみたいに「もういいかい?」「もういいよ!」のやりとりは無しで、数え終えたら即見つけ始めます。

「い〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜。」

 

  鬼が見つけた相手の名前を呼びボールを踏んだら、かくれているお友だちは降参するしかありません。そうなる前にボールを蹴ってしまえば鬼の負けです。なので比較的ボールのそばにかくれているお友だちが多いです。

「ここならボールまで近いよ!」

 

 

以前は鬼が圧倒的に不利でボールを蹴られてばかりでした。しかし遊びを重ねるごとに、相手の動きを察知してボールを守ることが増えてきました。

「Kくん、見つけ!」

 

見つかったお友だちはボールのそばで仲間が蹴ってくれるのを祈っています。

「お願い、誰か蹴って!」

 

 そこでボールを蹴ることが出来れば、一躍ヒーローです。ボールを蹴り、ヒーローになった快感が忘れられなくて「もう1回やろう!」という意欲につながっているのかもしれません。お友だちに「すげ〜!」と称賛されることで自尊心をくすぐられるのでしょうね。「ボールけり」を通してお友だちを「頼る」、お友だちから「頼られる」という関係が深まっているように感じます。

 鬼のガードが固くなってきたので、ボールを蹴る難易度が上がってきました。難しいからこそ、どうにかして蹴ってやろうと頭を使うはずです。これからは心理戦が見られることでしょう。今後の展開が楽しみです♪

 

林 信彦