「ボールけり」
最近、さくらさんたちの間で盛り上がっているのが「ボールけり」です。ルールは「缶蹴り」と一緒で缶がボールに代わっただけです。
鬼は目をつぶり10数えます。かくれんぼみたいに「もういいかい?」「もういいよ!」のやりとりは無しで、数え終えたら即見つけ始めます。
「い〜ち、に〜い、さ〜ん、し〜。」
鬼が見つけた相手の名前を呼びボールを踏んだら、かくれているお友だちは降参するしかありません。そうなる前にボールを蹴ってしまえば鬼の負けです。なので比較的ボールのそばにかくれているお友だちが多いです。
「ここならボールまで近いよ!」
以前は鬼が圧倒的に不利でボールを蹴られてばかりでした。しかし遊びを重ねるごとに、相手の動きを察知してボールを守ることが増えてきました。
「Kくん、見つけ!」
見つかったお友だちはボールのそばで仲間が蹴ってくれるのを祈っています。
「お願い、誰か蹴って!」
そこでボールを蹴ることが出来れば、一躍ヒーローです。ボールを蹴り、ヒーローになった快感が忘れられなくて「もう1回やろう!」という意欲につながっているのかもしれません。お友だちに「すげ〜!」と称賛されることで自尊心をくすぐられるのでしょうね。「ボールけり」を通してお友だちを「頼る」、お友だちから「頼られる」という関係が深まっているように感じます。
鬼のガードが固くなってきたので、ボールを蹴る難易度が上がってきました。難しいからこそ、どうにかして蹴ってやろうと頭を使うはずです。これからは心理戦が見られることでしょう。今後の展開が楽しみです♪
林 信彦