「カルタ遊び」
新年明けましておめでとうございます。年始から思いもよらない天災に驚くとともに、数年前を思い出し心を痛めております。あらためて平和な日常に感謝する年になりそうですね。
今年の干支は「辰」。さくらぐみでは奇しくもドラゴンをテーマにした劇遊びを楽しんでいます。
「ドラゴンだぞ!」
歌をうたいながらドラゴンになりきる男の子たち。2月のお楽しみ会に向けて、セリフや動きを役ごとに考えているところです。
さて、お正月の伝承遊びといえば「カルタ」「たこあげ」「福笑い」「すごろく」「羽子板」「コマまわし」といろいろありますね。さくらぐみではドラゴンにちなんで「エルマーとりゅう」のカルタを楽しんでいます。
「カルタ、面白いよ!」
読み手も交代でお友だちがつとめます。
「み、だよ!」
文字が読めるお友だちは頭文字を探します。読めないお友だちは絵を見て推測します。とにかく自分の前にある札を取ろうと必死です。
「取ったよ!」
絵札が少なくなってくると、お友だちとの距離が近くなってきます。百人一首は畳の上でやるイメージがあるので、カルタも最初は床に並べていました。しかし、ぶつかったり押し出したりと楽しむどころではありませんでした(笑)。そこでテーブルの上に並べると、落ち着いてカルタを楽しむことができました。
カルタは文字に興味を持つきっかけにもなります。自分の名前と同じ文字の絵札は誰にも渡さないぞというお友だちもいました(笑)。文字が読めるようになると、絵札を取る確率も上がってきます。そうなるとカルタがより楽しくなってきます。また新しい絵本との出会いがあるかもしれません。そこから世界が広がることもあるでしょう。しばらくはカルタを含め、お正月遊びをたっぷりと楽しんでいきたいと思います。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
林 信彦