「生き物大好き!」
Sさんが登園すると、毎日のようにうんていの下のマットを動かします。そして「おったよ〜!」とミミズを担任に見せています。
「ミミズ、つかまえたよ!」
ドングリで遊んでいると必ず出てくるドングリ虫。毛嫌いする大人もいますが、子どもたちはドングリよりもドングリ虫に夢中です。
「み〜つけた♪」
ある日、うさぎ小屋を覗いたらうさぎがいませんでした。騒然となるひよこさんたち。でも小屋を掃除するためにコンテナに移し替えていたことがわかり、コンテナの中のうさぎとの触れ合いが始まりました。
「ここにおるよ、うさぎさん!」
触りながら「やわらか〜い!」「あったか〜い!」と声をあげるお友だち。それはそれは愛おしそうにうさぎを撫でていました。
「気持ちいい〜!」
その日から、うさぎのエサ(草)を見つけると、すぐにうさぎのもとに運んでいるひよこさんたちです。
「わたしのうさぎさんよ!」
先日は園で可愛がっていた猫のミーミーのお葬式に参列しました。黒猫が大好きなNさんは「ねこちゃん死んじゃったんだって。寂しいね。」とお母さんに言っていたそうです。生き物の死に向き合うことで何かを感じとったんでしょうね。
小さな虫でも大切に扱うひよこさんたち。着実に生命尊重の心が育まれていると思います。虫が苦手でもお花の水やりは大好きなお友だちもいます。 たくさんの命に触れながら、「愛おしい」という気持ちがふくらんでいくことを期待しています。
林 信彦