現在、最高気温が30℃近く上昇する日もあり、夏が少しずつ近づいてきているように思います。寒い日や暑い日が日によって異なり気候が安定しない今、熱中症の危険性がぐんと高まっています。
熱中症は真夏に起こるイメージがありますが、冬から春・梅雨にかけての急激な温度・湿度の上昇から、体が熱さに慣れていない状態で高温多湿の状況下にいると、真夏でなくても熱中症にかかる恐れがあります。
2022年までの5年間の熱中症死亡者の平均は、1295人に上ります!政府では、5月30日に「熱中症対策実行計画」が閣議決定されました。この計画の目標は、熱中症による死亡者を2030年までに「半減」させるということです。地球温暖化の影響などで深刻化している熱中症の被害は、とても深刻なことが分かりますね。
そこで、熱中症弱者といわれる、乳幼児・高齢者に対しての熱中症対策が極めて重要になってきます!!
~熱い日も元気いっぱい、自分の好きな遊びを楽しんでいる子ども達!~
乳幼児が熱中症にかかりやすい特徴
●乳幼児の体
⇒発汗機能が未発達・腎機能未熟(薄い尿がたくさんに出る)
●自分で衣服調整や水分補給・休息ができない
⇒暑くても厚手の服を脱がない⇒熱が体にこもり、蒸し風呂状態に
⇒水分をとらずに、ずっと遊んでいる
●泣くことが多い
⇒心拍数・体温上昇⇒体から水分が逃げていく
乳幼児に特徴を踏まえて、以下ご家庭へのお願いです。
① 家庭での健康管理の徹底
② 朝食を必ず食べる(沢山汗をかいているのに、体の中に何も入れていないと、低血糖で倒れることもあります。)
③ 熱が逃げるように、ゆるい衣服の着用を(冬服を着用している子もみられます。朝は気温が低くても日中急激に気温が上昇します。冬の服ではなく、薄手の上着などで調整をお願いします。また、お気に入りの服だとなかなか脱いでくれない事もあります。ご家庭で丁寧にお話をして頂けると助かります)
④ 水筒を持たせる
この機会に、熱中症予防のために必要なことを、お子さんとお話をされてみて下さい(*^-^*)
普段の体調管理と水分摂取、休息ができていれば熱中症は予防できますが子ども自らの熱中症予防は困難です。
★★大人からの声掛けがとても大切になってきます★★
また、高齢のご家族への熱中症対策の声かけ、配慮も同時にしていきましょう!
現代の極度の高温は、『災害級』といわれています。お互いに声をかけあい、熱中症予防を適切に行い、この季節を健康に過ごしていきたいと思います☺
「お水気持ちいいね~♡」
「ピーマンさんも喉がカラカラだから、お水をあげよう♪」