「ブレーメン読まないの?」
お楽しみ会見どころ〜パート3〜
4歳児 ひまわり組 ぞうGr 秋田
ひまわり組になり、1年間を通して、様々な物語を知り、イメージの世界を楽しんでほしいなと思い、色々な絵本を読んできました。
4歳という年齢や、ぞうGrの子どもたちの雰囲気に合った絵本を選び、「ブレーメンの音楽隊」を、よく読んでいたのですが、じーっと絵本を見つめ、黙って見るだけで、感想はありません。
「どうだった?」と聞いても、「うん。面白かったよ〜!」と言いながらも、「今日は、あめだまの絵本読んで〜!」「今日は、これが良い!」と、別の絵本をリクエストする子どもたち(笑)
それから何度かブレーメンの音楽隊を読みましたが、「もう一回読みたい!」という声は、ほとんどありませんでした。
そんなある日、元気いっぱいなぞうGrの子どもたちの雰囲気にピッタリな、「おむすびころりん」の絵本を読んでみると、絵本の中に出てくる「おむすびころりんすっとんとん♪もひとつたべたいすっとんとん♪」という歌が、子どもたちに大人気!!ねずみが歌う場面になると、自然とみんなで歌い始めたり、「おむすびころりん読みたい!」と、子どもたちからリクエストするほど、大好きな絵本になりました♪
そして、そんな大好きな絵本「おむすびころりん」の世界観を楽しみたいなと思い、ただ絵本を読み聞かせるだけではなく、絵本を読む時には、それぞれ自分の好きな登場人物になりきって、セリフを言い合ったり、場面に合わせた動きをしながら、おむすびころりんの絵本を楽しんできました。
毎日、様々な役になりきって楽しんでいる子どもたちの姿は、とてもいきいきとしており、そんな子どもたちの楽しんでいる姿をそのまま、おうちの人に見て頂きたいと思い、劇あそびへと繋げていきました。
色んな役をやってみて、自分がなりたい役を決めることができるように、まずは、役を固定せず、自由におむすびころりんを楽しんでいたのですが、突然、「ねぇ、ブレーメン読まないの?」と、Tちゃん。
すると、周りのお友だちも、「ブレーメン読もうよ!」「なんか読んでないよね?」「ブレーメン読みたい!」「私、泥棒が良い!」「俺も泥棒〜!」と、ノリノリです!!
(ぇえ〜!あんなに無反応だったのに!笑)と思いながらも、早速、それぞれ好きな役に分かれて、ブレーメンの音楽隊も、セリフを言い合ったり、役に合わせた動きを楽しみました。
それから、「どっちも楽しい〜♪」「今日は、おむすびころりんしよう!」「今日は、ブレーメンにしよう!」と、子どもたちと相談して、日替わりで楽しむことにしました。
しかし、おむすびころりんの中に出てくるおにぎりを、毎日、給食の時間に、自分で作って食べていると、「今日は、三角おにぎり〜!」「見て!私はまんまる〜!」「絵本のおにぎりみたいにできた♪」と、絵本と見比べながら、色んな形のおにぎり作りを楽しんだり、「おむすびころりんすっとんとん♪」と、いつも、おむすびころりんの歌を口ずさんでいたりと、自然とおむすびころりんの世界観を楽しむ子どもたちの姿が増えてきました。
そして、再度子どもたちと相談して、お楽しみ会では、「おむすびころりん」の劇あそびをすることにしました♪
劇あそびの中のセリフは、様々な役になりきって遊ぶ中で、子どもたちから自然と出てきた言葉を取り入れ、物語を進めていく中で必要な道具も子どもたちと相談しながら、出し合い、材料を集めて製作に取り組んできました。
役になりきることも、様々な道具作りも、「楽しむ」ことを大切にしながら、子どもの意見を取り入れ、私自身も楽しみながら取り組んできました♪
お楽しみ会当日は、たくさんのお客さんの前で、緊張したり、思うようにいかないこともあるかもしれませんが、ひとりひとりが、今できること、自分がやりたいことに取り組む姿をあたたかく見守って頂けると嬉しいです♡