小さい頃、私は祖母と同居していた為、自宅にしょっちゅう叔父や叔母や従兄たちが集まっていました。車の運転をしない両親にかわり、叔父、叔母、従兄が車でいろいろな場所に連れ出してくれたので、それがとても楽しみでした。祖母が他界しても、父を尋ねてきてくれ、その後父が他界し、叔母、叔父とだんだんといなくなる中、私たち子供たちも年を重ねていき、今は従兄や、私達姉妹の子供たちが集まる場所、孫たちが集まる場所へと変化してきています。
その為、最近は家族旅行でなく、姉妹、従兄との旅行が増えました。
先日は久しぶりに熊本城に行くことになりました。コロナが落ち着き、円安の為か、周りは外国人の旅行者でいっぱいでした。クルーズ船が来ていたらしく、観光バスが20台ほど駐車場に止まっていました。聞こえてくるのは多国語ばかりで、私達日本人が圧倒される場面が多々ありましたが、楽しい外出になりました。
若い時は、歳の差がある従兄と話が弾まなかった時期もありましたが、今は対等にコミュニケーションがとれ遠慮なく楽しめる関係となりました。これは職場でご入居者やご家族、職員とコミュニケーションを深めていく中で訓練させて頂いたものだと思います。熊本城の歴史を繋いでいくように、わが家の歴史も繋いでいきたいと思います。
医務 木村