白川の里の実践ブログblog

旅行

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 先日、7月24日、25日を通して旅行に出かけました。両親と姉妹と一緒の旅行は今までに一度もなく、これから先もまたできないかもしれません。
  父は認知症です。身体は動くかもしれませんが、記憶が残るかの保証はありません。でもとにかく楽しんでもらおうと父の昔の記憶を呼び戻そうとあの手、この手で誘いました。父のペースでゆっくり時間を過ごしました。施設での経験を生かして、声を掛けます。

「トイレは大丈夫?」「肉は硬くないですか?」・・・何度聞いても「大丈夫」との返答。母の問いには「うん、いこうか」との返答。

そのとき気が付きました。娘にだって遠慮があり、信頼されてない。いつも介護をしている母には勝ち目がない。しかし、手をつなぎ、話をすることですこしだけ寄り添えたような気がします。

 入居者様も同じで、手に触れ、話をすることが信頼関係を築く、「第一歩」になると考えます。

専門職として観察も大事ですが、今回の旅行のようにゆっくりした時間を過ごすのも大好きです。

 

北館医務 主任 木村 千津子