先日、担当していました入居者の方がお亡くなりになりました。
その際、葬儀に参列した時の出来事です。
お経が終わり、出棺前に棺の側に行くと、故人の足元には
ご家族や職員と一緒に毎日折っていた、「折り鶴」が沢山納められていました。
その「折り鶴」は、ご家族や職員が
「一日でも長く、一緒に過ごせますように…」
「本人の痛みが、少しでも楽になりますように…」と、
毎日ご本人に語り掛けながら折り続けた鶴です。
「折り鶴」は、いつしかユニット以外の職員にも広がり、
ご本人に関わる様々な人が折り続け、温かい沢山の想いが込められていました。
その「折り鶴」をご家族も大切にして下さっており、ご家族から、
「仮通夜の時も、故人の枕元に並べていました」という言葉を頂きました。
私はこの出来事を通して、
“ひとりのいのちにみんなでよりそう”という事の本当の意味を、故人とそのご家族、
そして多くの職員一人ひとりから教えてもらったような気がしました。
そしてまた、その方とご家族と共に、同じ時間を過ごす事が出来て、
『この仕事を続けていて本当に良かった』と改めて実感する事が出来ました。
東館 係長 森山真理子