座右の銘
今年1月22日、車椅子テニスの世界王者で、全ての4大大会(全米オープン、全豪オー
プン、全仏オープン、ウインブルドン)とパラリンピック全てで優勝という偉業を成し遂げ
た、国枝慎吾さんが現役を引退されました。
私が引退を知ったのは、たまたま観ていたテレビでの引退会見だったのですが、世界ラン
キング1位のままでの引退。人生には色々な引き際があると思いますが、何て潔い引き際
なのだろうか!と胸を熱くしました。
国枝選手は9歳の頃、脊髄の病気になり、そこから車椅子生活となり、母親の勧めで車椅
子テニスを始めたそうです。すでに小学生、中学生の頃から実力を発揮しだし、2004年に
はアテネパラリンピックで金メダルを獲得し、その後も数々の大会で優勝。その陰には、私
が想像も出来ないくらいの努力や自分との闘いがあったのではないかと思います。
そんな国枝選手を支えてきたのが「俺は最強だ」という言葉。正に、これが国枝選手の座
右の銘です。 国枝選手はこの言葉を毎日鏡の前で言い続け、試合中、弱気になりそうな時
にこの言葉を思い出す為に、白いテープに「俺は最強だ」と手書きで書いてラケットの内側
に貼って自分を奮い立たせていたそうです。「最強になりたい」ではなく「俺は最強だ」と
断言する事で「夢」を「現実」にする事が出来たのだなと思い、その精神力に凄さを感じ、
私自身の生き方(大げさかもしれませんが)をみつめる機会となりました。
私には国枝選手のように「私は最強だ」と言える勇気と強さはありませんが、ずっと大切
にしている言葉があります。 それは、「一念岩をも通す」という言葉です。強い信念をもっ
て事に当たれば、どんなことでも成し遂げる事ができるという意味なのですが、私は「願いは
持ち続けていればいつかは必ず叶う日が来る」と信じています。
長く仕事をしていると、くじけそうな時も沢山ありますが、そのような時こそ焦らず、自
分を信じ、日々の仕事を続けて行きたいと思います。
居宅介護支援事業所 介護支援専門員 西