白川の里の実践ブログblog

Good Job Card

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“Good Job Card”とは、仲間の良い行動や感謝の気持ちを伝えるカードです。 相手に対してイライラしたり、ストレスを抱えていては職場内の人間関係は向上しません。まず一人ひとりが相手に関心を持ち、良いところを認めたり、感謝の気持ちを伝える等して、自分から関わり方を変えていくことがコミュニケーション改善の第一歩になります。

 

私達は上手く行かなかった時に相手の行動を正しい方向に導くこと、つまり“行動是正”を行うための指導や教育には意識が向きやすいのですが、それ以上に大切な上手くいった時に行う“行動強化”には、なかなか意識が向きにくいものです。

そこで新年度から“Good Job Card”を導入してみることにしました。まずは試験的に事務所に関係しているメンバー約20名程度で始めています。現在朝礼で持ち回りで月に一度1分間スピーチをしているのですが、その人に対して他のメンバーが上下関係や役職を気にせず、その人の日頃の良い行動や感謝したいことをカードに書いて渡します。これは日常的に相手の良いところを認めるトレーニングになるだけでなく、カードを渡すことで、減少しがちな対面コミュニケーションの機会ができ、特別に時間を作らなくても簡単にできるため、業務の負担になることもありません。それになんと言っても上手くいったことを誉められ、さらに「どうしてその行動が良かったのか」を自己分析してもらうことで、仕事のモチベーションも高まり、良い行動を習慣化することが出来ると考えます。

 

顧客満足を高めるためには従業員満足を高めることが大切ですし、これからの時代は必ず両立すべき重要課題だと認識しています。ものの言い方ひとつで気持ちが浮き沈みするのは誰もが経験のあることです。そんな「同志である仲間を尊重できる人材を育成する」という姿勢、これは“利他主義”にも通じる価値観ですが、白川の里ではこのことを心から大切にしたいと思います。

 

白川の里 施設長

 満田 賢一朗