私たち介護職で何ができるのか
新しいユニットへ異動となり半年が経ちました。今までは元気なご入居者が多く、毎日色々なお話をしたり、また沢山の音や声にあふれ活気のあるユニットでした。
今のユニットは、医療依存度が高い方が多く、自ら話し気持ちを伝えられる方が少なく、異動して直ぐはとても静かで「私はどうすればいいのだろうか」「何をしたらいいのだろうか」「何ができるのだろうか」と悩む日々でした。
そんな中、フロアマネージャーが皆様の部屋に挨拶に行かれお話をしている姿をみました。
私は「あっ自分から行かなければ何も始まらない」と思い、私も毎日皆様のお部屋へ挨拶に行く事から始めました。挨拶をし「今日の天気は・・」「私の顔を覚えて下さいね」等話し、目や表情をみながら『今日はどんな調子かな。顔色はどうかな。私の事を覚えて下さったかな』と思いながら話をしました。
話はされなくても目や表情で色々な事を教えてくださり、時には「おはよ」と声を聞く事ができ、更には笑顔を見せてくださり私の事を覚えて下さったんだと嬉しく思いました。
医療依存度が高いという事は、色々なリスクが高く少しの変化でも見逃すことができないという事です。私たちに何が出来るのか、伝えられないご入居者の声を気持ちをどう伝えていくのか、私たち介護職の大きな課題だと思います。
東館1丁目 ユニットリーダー 山本