若草学園の実践ブログ blog

会話

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いよいよ新年度が始まりました!我が子たちもそれぞれひとつ学年が上がり、次男は高校3年生、長女は中学3年生と、どちらも大切な節目の年を迎えています。

そんな中、長女が友人関係で悩みを抱えていることを話してくれました。詳しい内容は控えますが、親にも言いにくいことを打ち明けてくれたことが、胸が締めつけられる思いと同時に、とても嬉しく感じました。「話してくれた」という事実が、これまでの子育てを少しだけ肯定してくれたように思えたのです。

 思い返すと、子どもたちが少年野球をしていた頃、監督からよく言われていた言葉があります。「お子さんとの会話を大切にしてください」「どんなことでもいいから、たくさん会話をしてください」小さい頃は当たり前のようにできていた会話も、成長とともに少しずつ減っていきます。手がかからなくなる一方で、心の中までは見えにくくなっていくのだと感じています。以前、周りの保護者の方から「実はこんなトラブルがあって…」と後から聞くことがありました。そのたびに、「どうして話してくれなかったんだろう」と思っていました。でも今思えば、子どもたちからすると、私に余裕があるようには見えていなかったのかもしれません。子どもなりに気を遣っていたのだと思うと、気づけなかった自分に悔しさを感じました。だからこそ、あの時の監督の言葉の意味が、今になってよくわかります。野球の技術だけではなく、「保護者として、子どもが安心して話せる時間をつくってあげてほしい」そんな思いが込められていたのだと思います。特に息子たちは、何かあってもすぐには話してくれないことが多いです。でも、ふとした瞬間に「実はあの時ね」と、過去の出来事を話してくれることがあります。ほとんどが解決してからの“事後報告”ではありますが、それでもいいと思っています。そして今、「会話」の大切さを改めて感じながら、日々の支援にも向き合っています。

うまく気持ちを言葉にできず、強い態度や言葉になってしまう子もいます。そんな時には、「行きたくない!」「〇〇したくない!」そんな言葉でもいい、先生には言っていいよ、と伝えています。決して否定せず、「気持ちを話してくれてありがとう」「そんな気持ちだったんだね」と受け止め、「これからどうしたらいいか一緒に考えよう」と寄り添っていくことで、少しずつ気持ちがほぐれていくのを感じています。すると、なにげない会話の中で、ふと「あのね、〇〇したかったんだ」と、自分の気持ちを話してくれる瞬間があります。「そうだったんだね、教えてくれてありがとう」「自分の気持ちは話していいんだよ」「じゃあ、いつならできるか一緒に考えよう」そんなやりとりを重ねながら、子どもたちに思いを伝えられた経験や受け入れてもらえた経験を積み重ねて自信を持ってほしいなと思うのです。なんてことない会話こそ、本当に大切なもの。新年度もスタートしました。今年度は、どんな会話が子どもたちと出来るかな?と楽しみでなりません。子どもたちに寄り添いながら、たくさんの会話を楽しんでいきたいと思います。

   児童発達支援センターおひさま  渡邉 美香