若草学園の実践ブログblog

気持ちを言葉で伝える・・・

カテゴリー:若草学園の実践ブログ

いつもマイペースで「Aちゃんは遅くてもいいの!」と自分で言うAさん。

自分のしたかったことができなかったり、この夏の暑さや疲れから気持ちの切り替えに時間がかかってしまいます。みんなが待ってくれていることに気づくも冗談交じりにごまかしてしまうことがありました。

 

そんなある日のことです。

外からおひさまへ戻った際に、Aさんはいつもと同じでゆっくりと靴を履きかえて移動していました。列に並んで移動したのですが、Aさんの前に並んでいたお友達は誰もいません。Aさんの後ろに並んでいたCさんと二人だけになっていました。「もっとスピードアップしたらみんなに追いついたかもね。Cさん最後まで待っててくれたよ~。」とスタッフがAさんに声をかけました。

 

一瞬動きが止まったAさん。

 

待っててもらったことを申し訳なく思ったのか、Cさんの上靴を自分の物よりも先に取りに行き、“はい、どうぞ”とニコニコしながら渡したのです。

“ありがとう”を言うことはできませんでしたが、その気持ちを行動に移したのかなと思いました。

大人でも自分の気持ちを言葉で伝えるって難しいですよねっ。

『こう言ったらどう思うかな?』『何て言えばいいんだろう?』・・・・・

言葉で伝える代わりに行動で示したAさんはすごいなと思いました☆彡

 

 

“場面に応じたやりとり”については、療育の時間に限らず、どの場面においても考えることができるので、さらに自分で考えて伝えることができるよう関わっていけたらと思います☆

 

「もうすぐ誕生日なんだよ~」と教えてくれたAさんの今後が楽しみです(^o^)

 

 

児童発達支援センターおひさま 放課後等デイサービス 金子