若草学園の実践ブログblog

「子どもたちは私の鏡」

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 新学期が始まり約一か月が経ちましたが、この間子どもたちは新しい学校やクラスなどで、友達や先生、時間割が変わるなどして、その環境の変化に慣れるためおそらく緊張の連続だったことと思います。
 今年の大型連休は暦の上では10日連休、子どもたちはこれまでの緊張感から解放されてほっとして過ごしているのではないでしょうか。私自身も4月より若草学園の入所部から、通所部の「おひさまぷらす」に異動となり新しい環境に慣れるために緊張の連続でした。大人の私がこのような状態なのですから、子どもたちはもっと緊張していたに違いありません。そのような中で子どもたちは私のことをどう思ってくれているのかな、受け入れてくれているのかなと思いつつ、確かめるすべもなく時が過ぎていきました。そんなとき、ある保護者の方とお話をさせていただく機会があり、その内容に少しほっとしました。それは新年度が始まったばかりのころ、お子さんが私の名前を家族の方に紹介されていたということでした。覚えづらい私の名前を伝えてくれていたことから、嬉しい気持ちになり、もしかしたら受け入れてくれていたのかなと思いました。その時に、子どもたちに伝えたいという気持ちがあれば伝わるものだと気づかされました。このことから、子どもたちがどう思ってくれているのだろうと心配するのではなく、私が子どもたちをどう思って(接しているのか)が大切であると考えました。子どもたちは正直です、良いことも悪いことも思ったことをはっきり言葉や態度で表現してくれます。それは私にとっては自分を写す鏡であるといえます。これからは子どもたちの反応は自分への鏡(私がしたことの結果)として捉えて、子どもたちひとりひとりが成長できるように私自身が成長(?)していかなくてはならないと思っています。
 再び連休の話に戻りますが、連休というのは普段の生活と違って緩やかに過ごせる点では楽で、普段できないような楽しいこともできる期間です。しかし、連休中は生活リズムが崩れがちになります。このような時に何もしないでいると気持ちが暗くなり、活動することが億劫に感じるようになってしまいます。まして、連休明けには、またいつもの生活に戻ることから、またあの緊張する環境に戻るのかと思うと憂鬱になってしまいがちです。辛いと思うと精神的な疲れが体調に出るだけでなく、イライラしてしまい、他の人に当たってしまうことさえあります。私自身、張り切りすぎて子どもたちにプレッシャーをかけてしまうことのないよう、子どもたちという鏡の前で「肩の力は抜いて手は抜かない」ようにしていきたいと思っています。

若草学園 通所部 
放課後ディサービス「おひさまぷらす」
治部田 均