若草学園の実践ブログblog

連絡帳から見える事

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保護者とのやり取りをする物に連絡帳があります。連絡帳には、子どもの事だけでなく家族のこと、学校や園の先生とのやり取り、お母さんの気持ち、子育ての悩み等色々なお話が文章で綴ってあります。その土台には子どもに対する愛情が感じられます。お仕事や家事や子育ての中、貴重な時間を使って書いて下さっていると思うと余計に大事に感じます。

おひさまでも先生達の伝えたい思いがいっぱいで連絡帳の枠からはみ出しそうです。

ある日の就学前のお子さんの連絡帳には、わが子の成長を喜ばれているお母さんの心情が書かれていて温かい気持ちになりました。自分のおやつを持ってきて「ママ」と言って口に入れてくれたことやおひさまからの帰り道、車の中で思い出し笑いかのように声を出して笑う子どもに「おしゃべりをするようになったら『おひさまでどんなことがあったの?』と聞いてみたいと思われたことを書かれていてお母さんの深い愛情と優しさを感じました。

学齢期の子どものお母さんからは、新学期ならではの文章でした。担任の先生の名前、明日からは1年生が登校班で一緒歩いていく事で緊張気味なこと。1学年上がっているわが子にエールが送られていました。桜の花びらが風に舞っているようなさわやかさを感じました。

思いを文章で表すことで色んな変化に気付くことが出来ます。「いつもはきっと家事と育児で気持ちも体もきつい時もあるでしょう。でもお母さんの優しい気持ちは子どもに伝わっていますよ。お母さん素敵です」と伝えたいと思います。

文章の書き方から「急いで書かれたのかな?体調が良くないのかな?」とか想像します。時々、「子どもを怒ってしまいました・・・」と落ち込んだ気持ちが書かれていることがあります。気持ちを吐き出してくれたことを汲み取って「何でも聞きますよ。」という寄り添う姿勢で背中を擦るような文章を返したいなと思います。

先日は、夕食は手抜きのラーメンを作った事、そのラーメンをフーフーしながら喜んで食べている子どもの姿を見てつい「かわいいな~」と思った事が書かれてありました。文章からラーメンの温もりや嬉しくてフーフーして食べている姿が浮かびました。

毎日一つ一つの連絡帳に目を通すのに時間も必要ですが、子ども達の成長や保護者や先生達の気付きや思いやりのある文章に触れる事ができて楽しみな時間です。

子ども達に対して「安心して大きくなってね」という大人の思いの中で成長していって欲しいなと思います。

児童発達支援センターおひさま

放課後等デイサービス 吉田広子