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「人としての成長Ⅱ」暁荘・中村🍀

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今、私の息子が私の父に銃剣道を習い始めています。私が剣道でそれなりに頑張っていたので、私の父も母もいまだに「お父さんが剣道上手いから教えてもらいなさい!」と息子に言っているらしいのですが、おじいちゃん子でさらに父は、銃剣道で全国大会個人で優勝経験が何度もあることから、息子も興味を持ったようです。剣道人口より少ないですが、私も小さい頃、父の全国大会での銃剣道を見たことがありますが、やはり強い!と感じました。今では、審判ぐらいしかできなくなりましたが、「あの中村さんの孫が銃剣道始めたらしい」ぐらいの噂は立ったみたいです。そんな中、7/8に九州大会があり、始めて1年足らずの息子も小学生の部にエントリー。まさかの準優勝の報告が母からあり、「は!?」という気持ちが先行しましたが、父からも素質があることは聞いていましたので、帰ってから褒めてあげました。

他人事のように話していますが、私は剣道の経験はあっても銃剣道の経験はありません。とかく今どきの子供たちの習い事(スポーツ関連)では、親が一生懸命になりすぎている感が私にはなじめず、経験もないのにあれやこれやと子供にアドバイスをする親御さんを見て、子供さんがかわいそうに見えると同時に、私も応援に行けば半端に運動が出来る分、経験もないのに子供に言ってしまうあの親御さんたちと同じになってしまうだろうと予測し、娘がバスケをしていた時、何度も車を出し遠征についていきましたが、ゲームは観ずにズっと駐車場に待機していました。一生懸命が悪いとは言いませんし、私が冷めてるわけでもありません。子どもたちにはぜひ運動系はしてもらいたい派の親です。ただ、子供たちが嫌々でやっているようで、嫌々ほどうまくならないものだとわかっているので、応援はしますがはまらないようにしています。

息子も同様に、自分でやりたいといって始めた銃剣道。たった1年で九州大会2位はすごい!何度か道場に迎えに行きましたが、父の指導も上手でしたし、息子も大きな声を出して頑張っていました。父の生きがいにもなっていると思いますし、押し付けずに今は父に任せ見守っています。自分の意志で始めたもので、楽しく頑張れていて成績も残せたことにより、来年は優勝する!と言っています。好きなことを好きなまま一生懸命続けることは、息子に何かを得させていると思いますし、これを通して立派に成長していく基礎をつくってほしいと思っています。

人の成長への関わり方は様々あると思いますが、親子であれ他の関係性であれ、人を伸ばすために必要な距離があり、近い方がいい人と遠い方がいい人とそれぞれ接し方を変えないといけないと思います。距離を間違えるとうまく伸びないこともあります。黙って俺の背中を見て覚えろ!などというのが時代遅れだと思いませんが、比較的答えを出したりヒントを与えたりして、やっていることに楽しみを見出ださせるやり方が、今の若い人にはいいようにも思います。

思うことは、その人が好きなことをしようとしている時が一番伸びる気がします。若い職員が自分で企画したことに対し、させてあげる機会を増やし、失敗があっても成功のうちと見守る。お年寄りの”やりたい!”という意思を尊重した個別ケアに取り組む。結果や効果が伴えばどんどんそういう機会を持ってもらう。そして人は楽しみながら興味を持って伸びていくのではないかと…。

私にはあとどれくらい伸びしろがあるのか分かりません。仕事の中でまだまだ解らないことが沢山あります。これに興味を持って取り組むことで、頭が固くなってくるような年代に差し掛かっていても、身につくものと信じています。自分も人も興味を持って意識すれば最後まで伸び続けられると思います。共感して頂けるでしょうか?

 

暁荘・施設長・中村 猛🍀