あかつきの実践ブログblog

「ニーズの察知や…」中村🍀

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私はこう見えて割と動物や花が好きで、自分で言うのも気持ち悪いですが、私の優しさの一面は、動物や花がもたらしてくれているものと思っています。これがなかったらただの見た目厳ついおっさんです。

ブログでも何度も登場しておりますが、暁荘には2匹のセラピー犬がおります。神経質な先住犬の「チビ太🐕」と、ちょうど1歳になったおバカな「まなぶ」です。チビ太は後輩の知り合いの施設で生まれた子犬を譲り受けました。まなぶについては熊本の動物保護団体から引き取った経緯があります。我が家にはさらに3匹の犬がおり、天然な外飼いの犬1匹(ハリー)はやはり保護犬です。もう2匹はM・シュナウザーで、どの犬も可愛いですが、私自身は天然キャラの「まなぶ」と「ハリー」に特に癒されます。というか癒してくれます。

そんな中最近、まなぶのご飯の食いつきが悪く元気がありません(たぶん便秘です)。また、チビ太は以前から雨降りに敏感で、ドッグエリアからの脱走を繰り返し職員の手を焼いています。ちゃんとごはんを食べてもらいたいからエサは何がいいかなとか、どんなことをしてあげたら楽しく遊んでくれるかなとか、ストレスはないかなとか考えることがよくあり、ペットコーナーでの滞在時間が長くなってしまいます。たぶん犬たちもわかっているんじゃないかな~どの職員よりも自分たちのことを気にかけてくれているのは私だということを…でも間違いなく私が一番何やかんやと犬のことをしています。

犬たちを人と同等に表現するのは違うかもしれませんが、私が犬たちにしている事は、ご入居者の事に時間を費やしている事と同じであると思っています。更に犬たちよりも複雑で悩まされますが、どのようにして差し上げたら健康で快適な楽しい場所になるのかなぁ…そして平和に過ごしてもらえるんだろうと。

犬たちが尻尾を振って近づいてきては、べったりとくっついて体を撫でろとアピールします。そんなコミュニケーションでのスキンシップで信頼関係などが築けます。人は喋れる分だけ犬よりいい!ニーズを聞くことが出来る。目線を合わせ近寄ってあげて言葉のコミュニケーションによりニーズを聞き出すことが出来る。聞かなくても日頃ちゃんと見てれば変化に気付けますが、更におしゃべりによって確信できることも沢山あります。

施設の改修が済み、私の宿直業務に食事時間の見守りの仕事が復活しました。夕食と翌朝食を一人で見守ります。歩行に不安のある方の下膳のお手伝いや服薬のお手伝い、スムーズに食べれているかや食欲の状態など観察し様子を見れるいい機会なので、職員たちがしているかは分かりませんが、私は空いている席に座ってコミュニケーションをとっています。メニューの好き嫌いや味の濃さ、苦手な食材や食物アレルギー。食事以外の世間話も。色んな発見もあるかもしれません。リビングでただ黙って座っている方の横にスーッと私も座り、私もただ黙っていると、しゃべりかけてくれます。それだけでよかったりもして、近寄ってみてわかることがあるなら、事務所に座ってばかりでない施設長でありたいです。

 

まずは察知すること。そして確信を得てできるだけ早く対応してあげることが大事じゃないかな!?「なぜ?」「どうして?」を繰り返すのは無意味です。”もっと同じ目線で聞いてやれよ!してあげるべきことが見つかるよ!”と感じることが多々。実行しなければ、して差し上げなければ、?の意味がありません。

 

とりあえず犬たちには改修時に出た廃材を使って犬小屋を手作りしました。施設の居室棟と同じ配色で…ドッグエリアの柵は現在見積もり中。エサも食いつきがよさそうなものを混ぜ込みました。ご飯を美味しく完食してくれたらなぁ!!快適に休める犬小屋であればいいなぁ!!と、ご入居者と一緒になって、中庭のチビ太とまなぶの様子を眺め声をかける最近の光景です。

 

暁荘・施設長・中村 猛🍀