あかつきの実践ブログblog

「寄り添い方」中村🍀

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9/9、息子が部活の校内対抗戦で審判をしていた日のこと。9/16からの新人戦熊本市内予選の選手から漏れた息子は、献身的に選手たちのサポート役に徹していましたが、審判をする息子を先生が呼びつけ、「お前はこの部活内での存在意義はない」と指導されたそうです。意味は前述のように、今のチーム内での自分の役割を全うしろ!と言う意味だとわかりますが、それを人に使ってはいけない言葉でひとくくりにするのは、理不尽だった昔の指導者たちのようです。

その日息子が帰宅し感情失禁を起こして泣き、諸々聞いてあげましたが、先生の指導は単に保護者としてではなく人として許せなかったです。その後2~3日の息子の様子が明らかにおかしく、頭痛があり不眠だというし、新人戦後には試験も控えていたので、病欠以外で休んだことがなかった部活を9/12から10日間休ませることにしました。先生には息子とのやり取りを含め、指導方法に疑問があると私から連絡し、他の部員の頑張りと息子への理解を信じて、新人戦の応援も含めて部活から離れさせました。

この間色んな方にこの話(相談)をし共感してくれ、父兄の皆さんからも数人心配のお電話をいただきました。部員のみんなの前で先生に一喝されたこともあり心配してくれた子らが親御さんがたに話したようです。中学から同じテニス部のお父さんは、わざわざ中学時のテニス部の先生に連絡してくれていて、心配してくださった先生から息子に電話があったそうです。部活に行っていないなら、中学の部活の手伝いをしに来ないか?と誘ってもいただいたようです。感謝。

9/22試験最終日の放課後から部活再開予定にし、息子に同行して当日は先生と面談をお願いしました。話が納得できないなら部活はせずに帰ると息子も言っていましたが、息子の口から「先生、謝ってください!」と勇気を振り絞って訴えていました(私がいないなら言えてはなかったかも) 私からは、息子だけでなく他の子も先生の指導によって傷つくようなことがないようお願いするとともに、息子は家で良く部活の話はするので、場合により学校側に申し出ることを伝えました。愛があると伝わる厳しい指導はいくらでも構わない。実力の世界であるから選手になれないのも当然だと思っています。それに下を向かず休むことなくチームのサポートをしていた息子や他の子にちゃんと寄り添ってくださいと、私と息子は部活の監視役だとも言っておきました。真からかはわかりませんが、先生が息子に”すまなかったね”と謝罪されました。

その翌々日(9/24)、福岡から東福岡高校が遠征に来てくれたため、よく使う植木のコートを借り、朝から夕方まで練習試合でした。こんな時は一日中保護者が付き合うわけなんですが、私は端っこで息子の観戦をしていました。そうしたら保護者の皆さんが先生の目を盗みつつ、代わるがわる私の所に来て”息子さん元気そうで安心しました”とか、”先生が言った言葉むかつきますよね。お父さんもっと厳しく対応したらよかったのに”等々、比較的お母さん方はどぎつかったです。あるお母さんは、「息子が先生からの厳しい指導についていけないと辞めたいを連呼していたので、1か月前ほどに先生に相談していたんですよ。あまり納得できる内容ではなかったです」と。その際、うちの息子がすごく心配してくれていたとのこと。テニスが好きと言うより、部活のみんなとテニスをするのが好きと考えている息子なので、”こういう仲間っていいですよね~”と皆さんで共感しながら、あまり群れるのを苦手としている私なのですが、この日は気持ち悪いぐらい私の周りに皆さん集まられ、先生の目を盗んでいたはずなのですが、逆にこの集団が目立ち始めて、文句合戦をされ大笑いしたりしつつ、何となく結束力が一段上がったような気がしました。遠くにいる先生の雰囲気も何となく気が気じゃない感じで、”ほらほらチラチラ見よらすよ”とやっぱりお母さん方が賑やかでした。

子供たちも一生懸命部活動を行い、保護者も休みを返上してサポートをしています。コートを借りたり、遠征時の交通手段や弁当等の手配なども保護者がやっています。先生は監督でしょうが、この皆の頑張りがあって初めて動けていることを改めて考えてほしいですし、今流行りの”エンジョイ部活動”や”主体性・自主性”などによって強豪校が生まれています。それは何だかんだ指導者の指導方針がそこにあるから出来上がった成果なのです。強豪校になりたいなら、ワンマンな指導だけでは行き止まりは近い。今回のことがいいきっかけとなってくれればいいなとは思いつつ、過保護でもモンスターでもない私ですが、部活全体をしっかり静観していきたいと思います。(私の静観はやはり怖いそうです)

対人の仕事はどんなものでも大変ですが、どれだけ相手を慮れてそれに寄り添えるかだと思います。信念とか目標とかが寄り添い方の邪魔になり、自分ファーストになると、どんなに立派なことでも、逆に誰からも寄り添ってもらえなくなる。それがわかっている人とそうでない人の対人関係の差は大きいと思います。

10/1は長崎・雲仙市内の百花台公園で、長崎精道三川台高校と練習試合のため遠征です。私も静観しに行きます。

あかつき・施設長・中村猛🍀

※東福岡の子と談笑している息子。エンジ色がトレードカラーです。