学童保育施設の実践ブログblog

「あぁ!楽しい!♪」(しらかわっこクラブ)

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夏休み最後の学童での催し物は「夏祭り」でした!お昼ご飯にはみんなで焼きそばを作り、お昼からはかき氷、ポップコーン、ヨーヨー掬いを催しました。もちろん、作るのは子どもたちです。
焼きそば作りは朝から行われました。約70人分の焼きそばですから作るのも大仕事です。
「やってみたい!」「作りたい!」
と集まる子どもたちも、思っていたより大変だった…と挫折していく子も。そんな中、最後まで汗水たらして真剣な眼差しを鉄板から離さなかった4年生から6年生までの6人。本当に頑張ってくれました!
玉ねぎが目にしみて、フライパンで炒める手が重さで痺れて、ソースを混ぜるのも重たくて…かなりの重労働でした。
「つかれた…手が痛い…」
なんてつぶやきも出てきます。それでも
「みんなのご飯なんだから、がんばらないと!」
と自分達を奮い立たせてくれたYさん。とても頼もしく感じます。そして作り上げた焼きそばは大成功、山盛りに次分けてもお代わりが出るほど好評で、
「嬉しいね」「頑張ってよかった♪」
とはにかむその顔から子ども達の達成感が伝わってきます。
そして午後からのお祭りの準備です。
「先生達だけでは夏祭りを成功させる事は出来ないから、皆も協力してくれるかな?」
と子どもたちに問いかけてみると、待ってましたと言わんばかりに
「いいよ!!」「手伝うよ!!」
と大きく頼もしい返事がかえってきました。
かき氷もポップコーンも、6年生を筆頭に上級生が担当しました。かき氷屋さんの男の子達の連携がとても素晴らしく、氷を削り、盛り付け、かけたいシロップを尋ね、お客さんに渡す、それぞれに係が1人ずつ着くのですが、これがなんともスムーズなのです♪流れるようにかき氷ができていきます。

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃい!何にしますか!?」

ポップコーンを担当する女の子たちも、ポップコーンが弾けて出てくる所は皆が見られるように声をかけ、カレー味と塩味の2種類を渋滞することなくお客さんに手渡していきます。

「もうすぐ出てくるよ♪」

さて、学童の皆がそれぞれの催しに満足するころ、「令和学童祭り」に新しいお客さん、保育園のさくら組さんがやってきます。
各お店の上級生たちはもちろん、ここで活躍したのはなんと下級生です。
「困ってる保育園さんがいたりするかもしれないな」
という指導員の呟きに
「さくらさんを案内したい!」
とアイデアを出してくれたのは2年生のYさん。
「でも、せっかくのお祭りだからお友達だけで見て回りたいんじゃない?」
という意見も飛び出します。お祭りを楽しんで次はお外遊びや2階でブロック遊びがしたい学童さんもいました。そこでひとつのアイデアが浮かび上がってきました。
「警備員をするのはどうだろう?」
壁際に立って、困っている人が居ないか見て、困っている人には案内したり、喧嘩をしていたら止めて、走ってる人には優しく注意しようという本物の警備員の様なお仕事です。
「どう出来そう?」
と尋ねる指導員に
「いいねー!任せて!」
と親指を立てる子どもたち。
「お外で遊びたーい!」
と言っていた1年生も、
「やっぱり、警備員がいい!」
とやる気まんまんです。そこで、警備員がどのように働くかは、子どもたちに任せてみることにしました。
「お部屋のなかの警備はお願いしますね。先生達もそれぞれの担当の所に居るから困ったらすぐに教えてね」
と依頼。
保育園さんが訪れる時間になり、私も警備員やお店の様子をこっそり見ていました。
お店のほうは、学童さんがお客さんだった時と同様、スムーズに回転しています。
そしてふと壁際を見てみると、等間隔に並んで後ろ手で仁王立ちをしている鋭い眼差しの下級生たち。その出で立ちはまさに!警備員そのものです!
その立ち位置や見ている範囲も、どうやら自分たちで決めたようでした。流石だな〜と眺めていると、さらに驚くべきことに、一定の時間が経つとローテーション式に持ち場が変わっているではないですか。
「〇〇くん、交代だよ、次はトイレ前だよ」「わかった、ポップコーンこぼさすけん、拾わなんばい。」
など、業務連絡まで完璧です。
これは参った!凄いぞ学童さん!
おかげさまで、お祭りでは大きな事件もなく、楽しく賑やかに過ごすことが出来ました。さくら組さんも
「楽しかったー!」
と大喜び♪皆本当にありがとうね!

学童 中村 ともよ