学童保育施設の実践ブログblog

「ギブアンドテイク?」(しらかわっこクラブ)

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 先日、いつもよりも早く下校する日がありました。お昼ご飯は学童でお弁当。長い放課後の始まりです。
 喜び勇んでお外遊びに飛び出す低学年生。高学年の子達は落ち着いたもので
「今日は宿題も終わったし暇だなぁ…」
とのんびり。特にやることがないと、暇を持て余したSちゃん
「やることないし、バレーやろうよ。」
と柔らかいビニールボールを持って外に出てきました。仲良しのRちゃんと指導員を交えてラリーを続けていると、丁度後ろの自転車小屋で一年生が倒れた自転車に躓きました。
 私が駆けつけると一年生は無傷、ひと安心していると
「自転車が自転車立てに立ってないけんだん」
と気づくSちゃん。一輪車掛けの下も砂で山になっていることに気付きます。
「ここ綺麗にしたくない?やることないし。」
とSちゃん。
「いいよ。」
と嬉しそうにRちゃん。
かくして劇的ビフォーアフターin自転車小屋が開始されました。
 
「まずは一輪車ね」
 
と、全ての一輪車、自転車、ストライダーを外に出し、指導員の持ってきた箒で砂を外に出そうとしますが砂が多すぎて話になりません。
 2人は砂場からスコップを持ってきて砂を集めバケツに入れては外に持ち出します。コンクリートの床にこびり付いた砂?泥?はガリガリと音を立てて削ります。
 
「結構大変だねぇ」
2人の背中は正に職人のそれでした。
 
一輪車が終わると、隣のボール入れが気になる、するとその奥に仕舞われた3角コーンの山も気になる…
「やることないし、別にいいか」
とどんどん掃除の範囲が広がり自転車小屋の中は全部ひっくり返したかのように空っぽに。
この頃には何事かと他の学年の子たちも見に来ています。
「…今、一輪車つかったらだめ?」
と気を使う低学年生に
「いいよ、終わったらそこに置いててくれれば片付けるから。」
とRちゃん。物腰が既に匠です。
 約一時間の大掃除を終え、すっかり綺麗になった自転車小屋。
「夕方には保育園さんも使うから、またバラバラになるだろうね」
と笑顔で言いながら満足気な2人。
 
「自転車小屋、年末の大掃除で絶対掃除してないけん」
とSちゃん。
「これはご褒美もらわんといかん。」
とRちゃん。
 
2人ともありがとうね♪
ご褒美は好きなイラストを描いてあげる。でどうでしょうか?
 
学童 中村 ともよ