学童保育施設の実践ブログblog

憧れのサバイバル生活(南小クラブ)

カテゴリー:学童保育施設の実践ブログ

先日の外遊びでの事。3年生AさんSさんYさんの3人が私にこう告げて運動場へと向かいました。「先生、私達サバイバル生活を送るけん‥」と。確かにTVではサバイバル番組で無人島等何もない過酷な環境下の中で生活する様子を放送されたりしていますが、そんな番組を見て影響されたのか?それとも他に理由があるのか?私も興味津々で様子を見に行きました。運動場の端に、運動会前に木々や草等が刈られ集めてある場所があるのですが、そこでまずは土台となる柱作りから始めていました。伐採された木の枝を見つけ、三角テント風に組み合わせていきながら着々と進む自分達の住まい。柱ができたら今度は壁作り!刈られた草などをかき集め周りにどんどん置いていきます。

 

土台完成!

壁作り!

黙々と作業を進める3人は「ここに枯草を置いたらいいんじゃない」なんて互いに意見を出し合いながら作っていきます。そもそも、何でやろうと思ったのか?聞いてみると、以前同級生の男の子達が学校で同じように木々や草等を集めて秘密基地を作っていたのを見かけたそうです。それで自分達も興味を持ち休み時間に木々が置いてある場所にどんな物があるか下見までしていたとの事。そしてこの3人が意気投合し、やろう!という流れになったそうです。やる気満々のメンバーが揃っているので、張り切るのも分かります。そして30分程経った頃、途中で一旦作業を止め出来具合を確認する3人。「いいじゃん!いいじゃん!」「立派に出来てる〜!」と予想していた以上に上手くできた自分達の住まいに満足していました。そしてこの後、思わぬ展開に!Aさんが「あっ!大事な物を忘れてた」と言います。すると袋の中からある物を取り出し並べ始めました。「それ何?」と聞くと‥「だってコロナじゃん!外の生活でもちゃんと手の消毒はしないとね!」と。そうです!Aさんが準備していたのは学校にも持参している消毒用のスプレー(1番左)コロナ禍の中、定着した手指消毒の習慣。いくら外の生活といえど、これだけは外せませんね。さすがです。感心しました。

消毒は忘れません

そんなこんなでこの日の作業は一旦終了。3人いわく、これから寒くなっても寒さに耐えていきながら手作りの住まいの中で生活をしていくと‥そう考えているそうです。寒い日も風の強い日でも、この住まいは自分達で守っていく‥そう誓いました。まさしくこれこそがサバイバル生活の始まりと言っていいのではないでしょうか!どこまで続くか分かりませんが3人の今後の様子には目が離せませんね!楽しみです。   高木佐代美