ある平日の夕方のこと。
男の子のKくんが私の方に走ってきました。
「だいちゃんだいちゃん!トノが脱皮しようとしてる!!」
と、手に持った虫かごを私に見せてくれました。
虫かごを見てみると、皮を脱ごうと四苦八苦しているトノサマバッタの幼虫が横たわっていました。
どうやら、トノはトノサマバッタの名前のようです。
すると、周りの子どもたちも集まってきて、みんなでトノの脱皮を見守ることにしました。
「トノー!!がんばれー!!!」
「もうちょっとだよ!」
「トノトノがんばれー!」
一人がトノトノと呼ぶとみんなも「トノトノー!!」
と呼ぶようになりました。
その後すぐに「トマトがんばれー!!」
と、名前がトマトに・・・
すると、バッタの飼い主であるKくんがすごい形相で、
「ちがうよ!トマトじゃなくて『トノ』!!!」
と強く主張し、元々の『トノ』に名前を戻すことになりました。
トノが一番しっくりくるな~と思いながら、その場を少し離れてから戻ると、
「トーマスがんばれ!」
とみんなが言っていました。
元の名前に戻ったのも束の間。
『機関虫トーマス』に改名されていました(笑)
トーマスはくねくねしながら15分かけて
無事に脱皮を終えることができました✨
無事に脱皮が成功したのがとても嬉しかった様子のKくん
名前のことなど忘れて、
羽を乾かしているトーマスを嬉しそうに持って帰っていました。
なかなかみることのできないトノサマバッタの脱皮。
いい経験になりました(*^^*)
弘津