今年のお盆は台風が来たりとあいにくのお天気ですが、この期間を利用して帰省されたり、
ご先祖様のお墓参りに行かれる方も多いかと思います。
そういえば・・・
私が実家に帰省するときに必ずお供えしてあるものがあることを、ふと思い出しました。
小さいお茶碗に 白米・煮物・和え物・漬物・汁物。
それに加えて、そうめんや団子。
小さい頃は『一緒に準備したい!!』とせがんで、よく手伝わせてもらっていました。
当たり前だと思っていたお供え物達。
実はそれぞれに、意味のあるものなんですね。
煮物や漬物などの精進料理は、仏教の “生き物の殺生を禁ずる” という教えに習って
肉や魚・卵を使用しないもの。
団子は、迎え団子に送り団子。
それから・・・
こんなものを見たことがありますか?
胡瓜は馬に、茄子は牛に見立てているそうです。
“精霊馬”といって、浄土よりこちらにいらっしゃる時は 馬に乗って早くたどり着かれるよう、
浄土に戻られる時は 牛にたくさんのお土産を乗せて、ゆっくりと戻っていかれるように、
という意味があるとのことで・・・
初めて知った時は思わず『なるほど~』と声を出してしまいました。
色々な行事・風習の意味や重さが時代によって変わっていきますが、
お盆にご先祖様をお迎えし、敬うということだけは変わらず残ってほしいなと感じています。
私も、なにげなく ごく当たり前に、おばあちゃんと過ごしていた日々を1年に1回 振り返り、
昔を懐かしみながら『あぁ、がんばろう』と背中を押され、たくさんのことを
頑張ることができたりしています。
子ども達にも、このお盆ならではの風習を味わって、ずっとずっと前からの繋がりを
感じてもらえるようになるといいな・・・と思います。
ずーっと繋がっている。1人じゃないんだ ということに気づくことのできる
お盆の時間を、大切に過ごされてくださいね😊
井上