保育園には数種類の積み木があります。一辺が10センチ以上ある大型のものや、木製の手のひらサイズのもの。赤・青・黄色などカラフルなものもあれば、木の色で統一されているものなど、色も大きさも素材も様々です。
積み木は、崩れても何度も繰り返し作り直すことができます。そして、どんなものにでも見立てることができるという点で、想像力を育むとされています。
同じ積み木でも、子どもたちの成長とともに、遊び方・楽しみ方に変化が見られます。
初めは、保育者が積んだものを崩して楽しんでいました。
そして、次第に子どもたちも、自分で上手に積むことも出来るようになってきました。床においてある積み木の上に、崩れないように手元を見ながら慎重に乗せていきます。保育者と一緒に自分の身長より高く積み、そしてそれを崩すことを楽しんでいる姿も見られます。
三角の積み木の上に四角い積み木を乗せてみようとしている場面。“三角の積み木の上にも乗せてみたい”という好奇心を感じます。
“友だちと一緒に楽しみたい”という姿が見られる場面が増えてきているように感じます。一方で、見立てているものや遊び方が、まだ子ども同士で一致していないことがほとんどです。そのため、悪気はなく、ほかの子どもが作ったものを崩して喜んでいる場面もあります。「○○を作ってるみたいよ」などと言葉かけを行ったり、崩したくなるような別のものを用意したりして、崩すことが楽しい子、トラックに見立てて遊ぶのが楽しい子、それぞれが満足して遊ぶことができるように援助を行っていきたいと思います。
槇本