緑ケ丘保育園の実践ブログblog

ドッジボールするよー! 【3歳児 きりん組】

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ある冬の寒い日、一人の子がボールを持って来て「先生あそぼー♡」と誘ってくれました。その子がボールを転がしてきたので保育者もおなじように返すと、また転がしてきて・・・。しばらくラリーが続きました。すると子どもたちが集まってきてそれを飛び越えたり拾ってまた転がしたりあそびがどんどん広がってきました! この遊び、何かに似てる・・・。『そうだ!! ドッジボールだ!!』という事で、やってみることにしました。

 次の日、保育者が園庭に円を書いていると「何それー!」「何書いてるの⁇」と期待の眼差しで集まってくる子どもたち!!「なんだろうね?」と答えると、「なんだろうね!」と言いながら、嬉しそうに円に入るきりん組さん!ピョンピョン飛び跳ねてすごく楽しそうです。盛り上がってきたところで保育者が「ボールが転がってくるよー!逃げて逃げてー」と言うと「えっ?」と驚きを隠せない様子でした。その隙に()転がしてみるとギャーと言いながら逃げて大はしゃぎでしたよ!それを繰り返していると自然と『ころがしドッジボール』が成り立っていました。楽しそうな姿を見て子どもたちが更に集まってきて楽しそうな歓声が響いていましたよ。『ころがしドッジボール』が面白くてたまらないようで、それからというもの毎日のように「先生しよう」と誘ってくれるようになりました。その中でボールの取り合いになったり、当たったことが悔しくて立ち直れなかったりと楽しいことばかりではなさそうなのですが、それでも「もう一回!」と何度も繰り返し遊ぶ姿を見て本当に好きなんだろうなとしみじみ思います。それと同時に心の成長を感じずにはいられません。一緒に遊びながら応援にも力が入ります!「がんばれー!」「逃げて逃げて!」とみんなの姿に釘付けになります。みんなと同じように一喜一憂しながら熱い戦いを見守っています。

 最近では保育者が線を引かなくても自分たちで始められるようになってきました。枠がなくてもボールがあればどこでもドッジボールがスタートします。毎回ルールが違ったりしますが、お友だちと「こうしよう!」「それいいね!」と意見を出し合いながら盛り上がっていますよ!きりん組になりたての頃は個々で遊ぶ姿が多く見られたのですが、ドッジボールを楽しむ姿を見ていると、友だちと同じ遊びをして楽しみを共有できるようになったな・・・と遊びの幅の広がりを感じます。

 これからも仲間といろんな気持ちを共有、共感しながら心を育んでいくことでしょうね。

                                    松本・絹