緑ケ丘保育園の実践ブログblog

「いちばん!」3歳児 きりんぐみ

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【原稿】

  まだまだ暑い日が続きますが、吹いてくる風が冷たく感じたり、園庭の木の葉があっという間に落ち葉となって散っている姿をみると季節の移り変わりを感じることができますね。

 さて、先日とてもかわいらしい姿を見ることができました。きりんぐみでは給食を食べ終わると自分の食器を片付けて器の種類ごとに重ねていきます。そんな時「あれ?あれ?うーん」という声が聞こえてきました。声の元に行ってみると食器が重ならなくて困っている子どもがいます。食器に何かが入ったままの状態で次の食器が重ならず不安定な状態になっていました。上の食器をどかしてみると食器にご飯が半分くらい残ったままでした。「これだれのかな?」と子どもたちに見せると一人の子どもが慌てた様子でやってきて無言で食器をうばいとって自分のロッカーへ行きました。何をするのかな?と思ってそのまま様子を見てみると、ロッカーに食器を置いて自分のカバンを開けようとしています。が、慌てているのでなかなか開きません。どうやらスプーンを取り出そうとしていたようなので「どうぞ」とスプーンを取り出して渡すと、また奪い取ってご飯の入った食器と一緒に自分の机に持って行って座りました。「わすれてた?」と聞くと「うん」と声もなくうなずきます。「一番」が好きなので給食を食べる時も一緒に食べるお友だちよりも早く「一番」に食べ終わりたいようです。でも、食べていなかったことに気付いて「全部食べなきゃ」と慌てて食べる姿に純粋で素直な姿がとても可愛らしく意地らしく思いました。これからも子ども達のそんな姿をたくさん見つけていきたいと思いました。

前田