白川保育園の実践ブログblog

「お店屋さんごっこ」 3歳児すみれぐみ

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「お店屋さんごっこ」

 先日ついに1日限りのすみれショップをオープンしました。もともとはすみれぐみだけで店員とお客にわかれて楽しむ予定でした。当日の朝、ひまわりぐみの商品販売の委託をお願いされましたので、全員が店員になりさくら・ひまわりさんをお客さんとして迎え入れることにしました。

「さあ、頑張って売るぞ~!」

 まずやって来たのはさくらさん。自分のお店の商品を売りたくて「いらっしゃいませ~♪」と元気に呼び込むすみれさんたち。お金に糸目をつけないさくらさんたちは(笑)、たくさんの商品を買ってくれました。1クラス分の販売量しか作っていなかったので、ひまわりさんの分はテーブルの下にかくしておいたのですが、気前の良いすみれさんたちはその分まで売りさばいておりました(笑)。

「もうすぐ売り切れで~す。」

 そこで思い出したのが、先日Sちゃんのお母様からたくさん頂いたまつぼっくり。それをヨーグルトカップに入れて毛糸をトッピングすればアイスクリームの出来上がりです。アイス屋さんが急ピッチで作ったおかげで、ひまわりさんに売る分を確保することができました。Sちゃんのお母様、どうもありがとうございました!

「まつぼっくりアイスはいかがですか?」

 「お花屋さん」「食べ物屋さん」「ドーナツ屋さん」「アイス屋さん」「洋服屋さん」「水族館」から好きなお店を選んだすみれさんたちですが、「どれもやりたくない」というお友だちがいました。
電車が好きなMくんに「新幹線の運転手」を、歯科衛生士のお母様がいるKくんに「歯医者さん」をすすめると、ニッコリ笑って「やる!」と答えました。この2つは大人気コーナーで、当日はお客さんが絶えませんでしたよ。

「次はひまわり駅で~す!」


「虫歯を削っていきますね。しっかりお口を開けて下さ~い♪」

 やりたいことをやっている時の表情はイキイキとしてとても素敵でした。みんなと同じようにお店屋さんごっこを楽しむ二人を見て、少しは気持ちに寄り添うことができたかな?と嬉しく思いました。

 おかげさまで全ての商品が完売しました。良かった良かったとなるところですが、お花屋さんのKちゃんは浮かぬ顔。なんでもお兄ちゃんに自分の分のお花を買っておいてくれるように頼んでいたそうですが、お兄ちゃんがその約束をすっかり忘れていたとのことでした。自分の分は売らずに確保するお友だちもいますが、Kちゃんなりに「お店は売る人。お客は買う人。」と判断し、自分の分まで商品としてお客さんにお出ししてしまったんでしょうね。なんて健気なKちゃん。なんて頼りないお兄ちゃん(笑)。今度、可愛いお花を作りましょうね♪

林 信彦