「安田式体育遊び」
ひまわりぐみで楽しんでいる運動遊びとして、「さくらんぼリズム」と「安田式体育遊び」があります。「さくらんぼリズム」についてはフェスティバルなどで説明したことがあるので、今回は「安田式体育遊び」について紹介したいと思います。
安田式体育遊び指導法と安田式遊具は、教育者で幼少年期の遊びや体育、運動に精通し、実践と研究を続けられた安田祐治氏により考案され現在の形に確立されました。
訓練的指導でなく、子どもが熱中出来る体育遊び、運動遊びという概念を提唱され、これまで1000を超える幅広いジャンルの体育遊びの指導法と数々の遊具、器具が生み出されました。
その研究と実践には自身が器械体操の選手であった時代、小学校教諭、校長時代からこれまで約75年の研究の積み重ねにより生み出された体育遊びのプログラムです。
その内容は、体力や技能を向上させるために訓練的に行うものとは違い、日常の遊びの中でお友だちと一緒に楽しみながら、全身を巧みに操れるようになる為の活動です。
その結果高い共感性、社会性に加え子どもの安全能力(自分の身を自分で守るためのとっさの判断や身のこなし)の向上も実現するものです。
担任の先生が日常的に子どもたちと楽しく熱中し活動する中で、安全能力の向上と技能の向上をも効果的に促せる体育遊び教育プログラムです。
(安田式体育遊び研究所 参照)
サーキット(鉄棒や平均台を組み合わせコース)を園庭に作り楽しむ時は、この安田式体育遊びを参考にしています。特徴は繰り返し何度も遊べることです。やっているうちにいろんなやり方を試すお友だちもいて、頭で考えたり熱中しているのがよくわかります。
体幹が育つのか、安田式体育遊びをやり始めてから、不注意による怪我が少なくなったように感じます。
フェスティバルのリレーで使用しているリングバトンは転んだ時に怪我をしないように安田先生が考案された物だそうです。確かに棒のバトンは転んで角が胸に当たることがあります。リングバトンは角がないので当たっても痛くありません。
小学校の園庭によく置いてある、地面から半分出ているタイヤの遊具も安田先生が考案されたそうですよ。
「心と体の力みをとる6つの動作」は樹形図がありますので、それを参考にしています。
「安田式体育遊び樹形図」
「ねらい」
これを見ると、未満児クラスからやり始めるのが効果的だと分かります。発達に沿って考えてあるのでしょうね。
安田式体育遊びを活動に取り入れ始めたのは数年前ですので、これから効果が出てくるかもしれません。さくらんぼリズム同様、継続して取り組んでいく予定です。
林 信彦