白川保育園の実践ブログblog

「ハイタッチかけっこ」 3歳児すみれぐみ

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「ハイタッチかけっこ」

 

 芝生広場でも第2グラウンドでも、広い場所に行くと、着いた途端に走り始めるすみれさんたち。開放感から心が躍り出すんでしょうね。

「誰が速いか、よーいドン!」

 

 そんなすみれさんの姿を見て、安田式体育遊びの「かけっこ」を楽しむことにしました。安田式体育遊びとは、昭和の時代に安田先生という方が考案された運動遊びのことです。「心と体の力みをとる6つの動作」(走る・登る・渡る・とび跳ねる・ぶら下がる・転がる)が樹形図のようにつながっていて、その動きを多様に段階的に経験する遊びです。

 スタートラインからゴールテープがある場所までのかけっこは1・2歳児の頃に経験済みですので、今回は「ハイタッチかけっこ」にチャレンジしました。

 平均台を2本用意しハの字に並べます。すみれさんたちはその上に座ります。どんどん前に進んで行き、自分の番が来たら「よーいドン!」と掛声をかけて、相手とハイタッチしてスタートします。

「負けないぞ!」

 

 今回は「遠くに置いてあるテーブルにタッチして戻ってくる」というやり方にしました。戻ったら平均台の後ろにまわり、突き出すようにスタートしていきます。安田式体育遊びの特徴は「回遊」(エンドレスに繰り返すこと)の遊びが多いということです。つまり待ち時間が少なく、全員の活動量を十分に満たすことができます。

 4・5歳児クラスでもこのやり方で楽しむことがありますが、流れるように進み、担任がいなくても楽しめています。さて、すみれさんたちはというと・・・、戻ってきたら先頭に並び直し再び走ろうとするお友だちばかりでした(笑)。そのため「後ろに並ぶんだよ!」とずっと誘導し続けていた担任でした。「すぐにでもかけっこしたい!」という気持ちを抑えられないところが3歳児らしくて可愛かったです♪

 

 転んだ時に咄嗟に手をつけることができるような動作も、遊びの中で習得できます。安田式体育遊びはケガ防止につながる側面も持っています。たくさんの種類がありますので、発達と照らし合わせながらどんどん活動に取り入れていく予定です。そのうちに順番も守れるようになることでしょう(笑)。

 

林 信彦