「おようふくを作ろう」
さくらぐみになって初めての造形教室は「おようふくを作ろう」という活動でした。ねらいは「新聞紙を折る、切るの作業をする」ことと「自分で羽織れる服を作る喜びを味わう」ことです。
さとちゃん先生の話を聞いた後、新聞紙を折りベストの形にしました。次にクレヨンで模様を描き入れていきます。
「虹色にしようかな?」
ある程度模様を描いたら、袖口を線に沿ってハサミで切ります。製作活動が大好きなさくらさんたちは、ハサミ使いも上手で、保育者が手伝わなくてもどんどん進めていきました。最後に襟の部分を曲げたら完成です。さらに切り取った新聞紙の残りで飾りをつけるお友だちもいました。Eくんは「手裏剣を付けたよ!」と言って得意気に羽織っていました。
「どう?似合うでしょ!」
例年なら洋服の見せ合いが始まることが多いのですが、今年のさくらさんたちは持って帰れるとわかったらすぐにリュックになおす傾向があります。案の定そそくさとリュックになおすお友だちが多いこと(笑)。子どもたちにも言い分があるみたいで、「だって破れたらいやだもん!」ということでした。自分で作った物を完全体のままでおうちの方に見せたいんでしょうね。
ただ数名の男の子たちはヒーローになりきってポーズをとったり、たたかったりしていました。
「かかってこいよ!」
そうすると脇や肩のところが破れてしまいます。しばらくは補修に追われた担任でした(笑)。
Tくんは洋服よりも新聞紙の切れ端で剣を作ることに夢中。それに感化されたお友だちも剣作りに励んでいました。Sくんは「大谷、ホームラ〜ン!」と叫びながら剣を振っていましたので、あれはバットだったんでしょうね。新聞紙を丸めたらボールができます。「野球選手になりたい!」というRくんもいますので、もしかしたら新聞紙バットと新聞紙ボールで野球が始まるかもしれません。「紙遊びコーナー」を設けて、今後の展開を見守りたいと思います。
毎月1回造形教室を予定していますので面白いエピソードがありましたら、今後も紹介していきますね。
林 信彦