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「喧嘩するほど仲が良い♡」 3歳児 すみれ組りすGr 秋田

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「喧嘩するほど仲が良い♡」
3歳児 すみれ組りすGr 秋田

ある日のお部屋での自由遊びの時間でのことです。
プラレールやスポンジブロック、お絵かきなど、自分の好きな遊びを選んで、それぞれに楽しんでいたのですが、、
「うわ〜ん!!!!!」
突如聞こえてきた大号泣の声。
泣き声のする方を見ると、Rくんを指差しながら、大号泣のNくんと、そんなNくんを横目にちょっと気まづそうなRくん。
(おもちゃの取り合いかな〜。)と思いながらも、「どうしたの〜?」と声をかけると…
Nくん:「この消防車使いたかった〜!!!泣」
Rくん:「何も言わんで取ってきた!」
担任:「そっか〜!Nくんは、Rくんが持ってる消防車使いたかったんだね!でも、何も言わんで取られたけん、Rくんも、びっくりしたんだね!」
「Rくんに貸してって言ってみた?」
Nくん:(泣きながら首を横に振る)
Rくん:「ほらね!!」
Nくん:「貸して!!」
Rくん:「まだだめ!使ったばっかりなの!」
Nくん:「うわーん!!泣」
担任:「貸してって言えたね!でも、今はまだ貸せないみたいだから、もうちょっとしてから、また聞いてみよっか!」「Rくんも、教えてくれてありがとう!」
そのまま消防車で遊び始めるRくんと、泣きながらも違うおもちゃを見つけたNくん。

ちょっと前までは、「貸して」「いいよ!」が合言葉のように、おもちゃのやり取りがされていましたが、「まだ貸せない!」という事を伝えられるようになったことで、最近増えつつある「おもちゃの取り合い」様子をみながら間に入り、声をかけたり、見守ったりしています。
この日も、(しばらくしたらまた声をかけてみようかな)と思いながら、違うおもちゃを見つけて遊び始めたことで、だんだんと笑顔になってきたNくんを見守っていると、、
「先生!Nくんどこ行った?」とRくんがやって来ました。「あそこで遊んでるよ〜!」と言うと、足早にNくんの方へ行き、「ねぇ、Nくん!もう1回貸してって言ってみて♪」とRくんが言いました。
Nくん:「貸して!」
Rくん:「はい!どうぞ!それと〜、これもあげる!」(消防車と白いトミカも一緒に渡す)
Nくん:「ありがと♡」
そして、満面の笑みで2人で遊び始めました♫
2人の様子を遠目から見ていたのですが、Rくんの優しさとあまりに可愛い2人のやり取りに「え、優しい〜♡すごい♡」と声に出して驚いてしまった担任!!そんな担任の声に「なに?」「なにが?」「どうしたの?」と集まってくる周りの子どもたち!NくんとRくんの間で起きた出来事をみんなに話すと、、「Rくん!これも貸してあげるよ!」「Nくん!私のこれも使って良いよ!」と、みんなでおもちゃの「どうぞ、どうぞ合戦」が始まりました(笑)
そのまま、わいわいとみんなで遊び始めた子どもたちの姿に、嬉しくなった担任でした♡

りすグループのお友だちが一緒に園生活を過ごし始めて半年が過ぎ、お友だちとの関わりがより深くなり、自分の思いを伝えることができるようになってきた分、ちょっとしたことなのですが、お友だちとの揉め事や言い合い、おもちゃの取り合いが増えてきています。大人からすると、「喧嘩」と聞くと心配になり、「仲良く過ごしてほしいな」と思うかもしれませんが、お友だちとの揉め事や言い合いこそ、子どもたちの心が成長するチャンスです!

お友だちとの言い合いの中で、自分の思いを伝えたり、お友だちの思いを聞いたりしながら、お友だちとの関わりが深まっていきます♡

これからも、子どもたちと遊んだり活動したりする中で、お友だちの輪が広がったり、お友だち同士がよりよい関係になるよう、状況に応じて、間に入ったり、見守ったりしていきたいと思います♡