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「劇遊びの取り組み〜ブレーメンの音楽隊」5歳児さくら組きりんGr 斉藤

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「劇遊びの取り組み〜ブレーメンの音楽隊」5歳児さくら組きりんGr 斉藤

現在きりんグループでは、子ども主体で劇遊びを進めています。ねらいは、友達と演じることの楽しさを味わうことと、自分の想いやアイデアを出したり、友達の意見を聞いたりしながら、劇作りを楽しむことです。
前回のブログで題材遊びのことを紹介しましたが、次は配役決めです。子ども達はそれぞれに「〇〇役になりたい」と考えていたようです。みんなに希望を聞くと男の子も女の子とも猫になりたい人が多く、逆にニワトリをする人がいませんでした。するとAくんが「ねぇ、ニワトリ役がいなかったらどうするの?」という質問があったので、みんなに「ニワトリ役がいないんだけど、どうする?」と聞いてみると、「ニワトリなしでもいいんじゃない?」と言う意見が出ました。でもそれを聞いていた別のお友達が「えー、でもニワトリも出てこないとつまんないよ」「じゃあさ、ニワトリじゃなくて違う動物にしたら?」「でもそしたら、ニワトリの歌みんなで歌えないよ」
(ブレーメンの音楽隊のCDをお部屋で流しており、その中で子ども達が歌いたい曲を決めていて、その中にニワトリの曲が入っていました)
「あーあの歌面白いよね!」「でも誰がニワトリやるの?」と活発に意見を出した結果、AちゃんとBちゃんが手を挙げて「Aのお兄ちゃん、ブレーメンの音楽隊やった時にニワトリ役してたからAもやる!」「楽しそうだし、Aちゃんがやるなら一緒にやりたい!」と勇気を出してやってもいいと言ってくれました!その姿を見て「ならぼくもする!一緒にニワトリやろう♪」と変わるお友達もいて、さっきまでのクラスの空気が変わり「猫多いからやっぱロバでもいいかも♪」「少ないから僕もニワトリやろうかな」「みんな猫よりたくさん動物がいた方が面白いよね」と最初にやりたかった役をやめて、少ない役側に変わるお友達もいました。自分のことだけでなく、みんなが楽しくなるには〇〇したらいいんじゃないかな‥と協調性が見られました!
また小道具作りは、絵本を参考にしながら「〇〇を作ったらいいんじゃない?材料は段ボールと絵の具を使うのは?」とみんなでアイデアを出していきました!普段から段ボールや廃材でよく遊んでいるNくんの考えた家は、「こっそり泥棒の家を覗くところをやりたいから、窓を作ってこっちは外側で、こっちはお部屋にしたら?」(中と外でリバーシブルにする)とナイスアイデアを出してくれました!お絵かきが好きなお友達は「お家の色は赤でレンガとかつけると可愛いかも!」白い紙に家の絵を描いて「こんな感じの!」と具体的なデザイン画を提案してくれ、虫が好きなお友達は「草を作って、虫を描いてはってもいい?」と張り切って作ってくれました!☺️
劇遊びはすみれさん、ひまわりさんのときから取り組んできたこともあり、演出のアイデアも豊富です。
例えば、登場シーンでは「そのまま出てくるんじゃなくて、一周してマイクに行った方がよく見えるよ!」「セリフを言う時はもう少しゆっくりの方が聞きやすい!」と、一方でダンスをまだ覚えていない子がいると「先生!〇〇君達まだ覚えてないから前に出てお手本になってもいい?」とお互いに教え合う姿も見られました!
劇遊びの練習中、最初のうちは声が小さかったり、ふざけてしまったりすることもあり、「みんなに見られて恥ずかしかった」「セリフが分からなくなった」という理由でした。そこでクラス全体に、その日の劇についてどうだったかを聞いてみました。すると「ふざける人がおったけん嫌だった」「ふざけると目立つよ」「セリフは何回も間違えていいんだよ!またやり直せばいいし、分からなかったらこっそり教えるからさ」とたくさん意見が出ました!今後もどうすればいいかみんなで考える時間もたくさんとり、子ども達の想いに耳を傾けながら、子ども達主体で楽しい劇を作って行きます♪またブログにて様子をお伝えします♪お楽しみに☺️