白川幼稚園の実践ブログblog

「9月9日~救急の日~」 保健 岩谷

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みなさん、この日をご存じですか?☺ とても覚えやすい、救急の日です!
救急の日とは、救急医療や救急業務について国民の正しい理解を深めると共に、医療関係者の意識を高める事を目的とした記念日となります。

園でも、救急の日を感じる時はあるかな…?と考えていたら、毎日子ども達は、救急車や消防車の車を片手に、「ウーウーカンカン」「ピーポーピーポー」など、車を動かして、時には消防士さんになりきってお友達を助ける姿もみられます(*^-^*)

 

  

~緊急車両の細部まで観察しています♪~

 

さて、ケガをした時、担任の先生が私のところまで連れてきてくれるのですが、その時よくお友達もついて来てくれます(*^-^*)そんなお友達は、私が処置をしている時、目をまんまるにして、とても心配そうに見つめています。処置が終わるまで付き添ってくれるところ…とっても優しいなあと、いつも微笑ましく感じています♡複数人で囲っている時もありますが(笑)そんな優しい気持ち、いつまでも大切にしてほしいなあと思います🎵

 

◎一緒に救急箱の確認

 

 ケガをしている子を処置している時、子ども達は救急箱にも興味津々です!そのチャンスを使い、よく救急箱の中身を説明するようにしています🎵あまり見ない物をみせてあげると、目をキラキラしながら「へええええ~!」と良い反応をみせてくれます(*^-^*)また、「これお家にあるよ!」とお家にある物と一緒の物を探している子もいます☆
 日頃から救急箱の確認を一緒にする事で、ケガをした時、血が出た時、何を使うのか理解できていると、処置をする時にも怖がらず、スムーズに行うことができます🎵ぜひご家庭でも救急箱の確認や整理を子ども達と一緒にされてみて下さい☆

毎日元気いっぱいの子ども達☆そんな子ども達ですが、今は、体や物の使い方を練習している段階です!なので、必然的に怪我が多くなります💦怪我が多いと心配になりますよね💦ですが、これは乳幼児期の特徴でもあります!怪我をしながら体や物の使い方を学んでいますので、子ども達には様々なことを見て聞いて、触れて、たくさんの経験をして欲しいと思います♪
子ども達に多いケガの処置方法について記載しています。参考にされてみて下さい(*^-^*)

【すり傷】【切り傷】
❶流水で傷口を洗い流す
(土や泥が付着したままでは傷の治りに支障をきたす)
❷出血があれば、直接圧迫で止血
❸ガーゼや絆創膏で覆う。

≪消毒薬が不要な理由≫
皮膚には常在菌がいて、細菌に対する防御機能は十分に備わっているため。
傷を治す為に再生しようとしている細胞を、消毒薬を使うことによって破壊してしまい、逆に治りを妨げてしまいます。最近では傷をしっかり洗い流す事が、消毒薬より効果があるといわれています。
★消毒が必要な傷★
 さびた物でのケガ・動物の噛み傷・深くえぐれている傷・緑や黄色の浸出液が出ている傷 

【鼻血】
❶ 座らせ、顎を引く
(血液が喉に落ちると、むせやすく嘔吐しやすい。血液交じりの唾液はなるべく出す。)
❷ 左右の小鼻を圧迫し、止血(10分)
(子どもは粘膜が柔らかいので、出血量も多く、止まりにくい。)
※鼻にティッシュを詰めるのはしないように。ティッシュを取る時に、再出血する可能性が高いです。)
 ★遅くとも20分経っても止血できない場合は、病院受診。

【やけど】
❶衣服の上から、やけどの周囲を流水で冷やす。(必ず流水で!)
最低10分!深くなるのを防ぎ、痛みも和らげるため。
※子どもの皮膚は柔らかいので、深いところまでやけどが行きやすい。早めの冷却が重要です!
❷病院受診 手のひらのやけど:後に皮膚のひきつけを起こすこともあるので、受診する。 
★救急車を呼ぶ目安:大人の手のひらサイズより大きい範囲のやけど→119call

最後に…
【救急車の使い方】
救急車を呼ぶ時は、電話で「119」番を押します。
でも小さなケガや自分で病院に行ける時、救急車を呼んではいけません。
救急車をタクシー代わりに使う方もいて、本当に必要としている所へ救急車が行けない事も多いです。

★119callの目安★
・意識が無い
・胸が苦しい
・麻痺がでている、呂律がまわらない
・自分で行けない
・血を吐く
・激しい頭痛・腹痛

怪我や病気には、小さいものから大きなものまで、様々です。
私も、買い物中や野球観戦中に、けいれんを起こして意識消失している方に2回遭遇した事があります。いつどこで、何が起こるかわからず、また、目の前で事故が起こる可能性もあります。
いざという時、目の前にいる人を助けられるように、とりあえず1度でいいので、救急法の講習を受けられることをオススメします♪
日赤で実施されていますので、気になる方はお問い合わせを♪

9月9日、ぜひご家庭でも、子ども達や夫婦、ご両親と一緒に、救急の事について話す機会をもたれてみて下さい(*^-^*)