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「おうちごっこ」2歳児ちゅうりっぷ組 藤本

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「おうちごっこ」2歳児ちゅうりっぷ組 藤本

最近、ちゅうりっぷ組では、ごっこあそびをして楽しむ姿が見られています!
「つけて!!」「おんぶ!」「だっこ!」と、おんぶ紐と赤ちゃんのお人形やアンパンマンやバイキンマンなどの好きなぬいぐるみを私たちのところに持ってきて、おんぶや抱っこができると満足そうな表情をしながら、帰っていきます(笑)

ある日のことです。
「うわぁーーーん」とAちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえてきました。
見るとBちゃんが隣でAちゃんの手から何かを取ろうとしています。
それは、おままごとのスプーンでした!
どうやら、2人ともそのスプーンが使いたくて取り合いになってしまったようです。
他のお友だちもそのスプーンをねらっていて、「次はわたしが使うんだ!」と女の子たちの目はぎらついています(笑)

AちゃんもBちゃんも自分が使いたい思いで必死で「だめー!」「あーーー!」と訴え合います。
これは、もう子どもたちでは気持ちの折り合いをつけるのは難しそうだなと思い
「みんな使いたいから、使ったらどうぞって交換しながら使うのはどう?」と提案してみました。
するとBちゃん「うん!いいよ!」
Aちゃん「ううん。」と首を降ります。
Cちゃんもそこにやってきて「うん!」と頷き輪の中に入ります。
「Bちゃんどうぞしてくれるんだね!そしたらみんなつかえるね!」
などと話しているとAちゃん「Aちゃんもどうぞできる!」と話し、
スプーンでご飯をすくって、赤ちゃんにあげたら「はいどうぞ!」「ありがとう!」と言葉でやりとりをしながら、お母さんになりきって赤ちゃんのお世話をするお友だちでした。

 

「Aちゃんはいどうぞ!ってできた!!」「Bちゃんもどうぞできた!」と喜び、使いたいというお友だちがくると「はい!どうぞ!」と交代しながら遊ぶのでした。

2歳児にとって「貸して」と言われると「自分のものを取られてしまう!」と感じられ「いやだ!」と拒否しますが、使いたかった気持ちを汲んでもらう経験を増やすことで「お友だちもこれが好きなんだ」とお友だちの存在や気持ちにも気づいていきます♪

 

日々どこかでぶつかり合いがあり、うまく言葉では表せず叩いたり、引っ掻いたり、噛むことで気持ちを表現したり、自分を守ろうとしてしまうこともあります。
ですが、全ていけないことではなく、子どもたちがお互いに存在を認め合っていく社会性を育むチャンスだと捉えて、わたしも日々過ごしていきたいなと思います!