白川の里の実践ブログblog

あっというまの・・・

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 最近、私の働くユニットに新しい仲間が入ってきました♪

私も入職してもうすぐ1年が経とうとしていますが、時の経つのは本当に早いな~と実感しています。

ところで、あるAさんという入居者の方とのエピソードなのですが、Aさんは私がここで働く前から今のユニットで生活されていて、ほぼ寝たきりの重度要介護の方で、お声掛けしても反応が薄く、返事すら返ってこないような状態です。
それでも先輩職員から教えてもらった、「どんなに介護度が重くなって寝たきりになっても、十分に会話ができなくても、心や意識は私達と同じなんだから、ケアに入る時は必ず丁寧に声かけせなんよ!」との言葉を肝に銘じて、ケアするときは最初に名前札を見せて挨拶してから介助を始めるということを根気強く続けていました。

それから数ヶ月経ったある日の事、いつものようにAさんに声をかけると、ご本人から小さな声で「中村さん・・・」と私の名前を呼んでいただけたのです!
最初は聞き違いじゃないかと自分の耳を疑いましたが、それは間違いなくご本人の声でした。私はAさんが自分の名前を呼んでくれたことが嬉しくて、すぐに先輩職員にそのことを話すと、
「すごいね~よかったね~きっとあなたの想いが通じたんだろうね!」
そういって、自分のことのように一緒に喜んでくれました。私はAさんの反応と先輩の言葉で思わず胸が熱くなり、暫くは涙で前を向くことが出来ませんでした(><)

大したことではないのかもしれませんが、私にとってもこの1年間で一番嬉しかった出来事になりましたし、確かに大変な事もありますが、この仕事をしていて本当によかった、と心から感じることができた小さいけれど大きな出来事でした。
入職して無我夢中で走ってきた、あっという間の1年でしたが、こんなことがあって、プロの介護職としてだけでなく、1人の人間としてもちょっとだけ成長できたような気がしています。

今年は4月から入ってくる新入職員さんにも、去年先輩から教わった「心構え」を今度は自分が伝えられるように頑張るぞ!と思っていますヾ^_^♪

 

西館1丁目 介護職 中村美和