白川の里の実践ブログblog

地域活動

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本日、託麻北校区老人会主催で毎年200名近い方が参加して開催される、“冬の大演芸大会”に参加してきました。実はこのイベントには3年程前から参加させていただいており、今ではすっかり白川の里の『早乙女けんじろう&こまどり姉妹』として、地域のみなさまに認知されレギュラー主演させていただいています。

 

 ところで、皆さんは認知症の悪化にもつながる冬季の老人性うつ病の予防には、地域活動への参加が効果的だと言われているのはご存知でしょうか?近年、冬になると発症する冬季うつ病が話題となっていますが、認知症高齢者が冬季うつ病になると、認知症が悪化してしまうこともあると言われています。

 

厚生労働省が2014年に発表した『平成26年患者調査』によれば、躁うつを含む気分障害での患者数は111万6,000人と過去最多を更新し、男女年齢別でみると、最も多いのは40代女性の13万8,000人でしたが、それに続くのが12万4,000人の60代女性、10万7,000人の70代女性と、主に高齢の女性が多く罹患していることがわかります。65歳以上の患者数は34万人で、気分障害全体の患者数の3割以上を占めているのが現状です。正式な病名ではないものの、65歳以上の高齢者が発症したうつ病のことを一般的に“老人性うつ”と呼びますが、これを予防する方法として、近年高齢者の社会参加が重要であることが判明しつつあります。東大などの研究グループが発表した調査結果によれば、地域活動に参加しやすい状況を整えると、老人性うつの予防につながる可能性があることがわかっており、これらの活動への参加者が6%増えた場合、うつ傾向の発症者がその後の3年間で男性では7%、女性では6%減少するというデータもあり、スポーツや趣味などの地域活動においては、少なからず関連があることが判明しています。

 

このことからも地域活動への参加者が増えることで、近隣への見回りや訪問が増えて、こうした予防効果に繋がっているのではないかと考えられおり、つまりこうした地域活動に参加しやすいような環境の整備が、老人性うつの予防には有効であると考えられるわけです。

私たちの事業所も微力ではありますが、介護保険以外の事業として、このような地域の催しに積極的に参加したり、スポーツ大会等イベント開催の支援をする等地域活動を通して、地域の高齢者のみなさまの健康づくりの一助になればと考えています。

PS.ちなみに、くれぐれも誤解のなきよう補足させていただきますが、今日の余興への出演は決して私個人の楽しみやストレス発散などではなく、あくまでも地域貢献活動の一環として参加させていただきましたので…(^-^;

 

居宅関連事業所 所長 田嶋アサミ