昨年末に父と長野県上高地に、一泊の観光に出かけました。
父は若い時から旅行が好きで、色んな処へ出掛けて健脚を自慢しておりましたが、もう既に86歳の翁にもなると中々思う様に御足は前に進みません。
バスから降りて、素敵な穂高連峰を見上げながら桂川から河童橋へと、楽しみは増すばかりです。次は大正池も見たいな!!
移動はすべて「歩き」。上高地は自然保護の為に車両は禁止です。
お隣の父は、しばらく歩くとハアハア~息を切らせています。徒歩30分程の先に在る「憧れの大正池」を見ることは遂に出来ませんでした。
二人は少し歩いては少し休みの連続、父も辛いと漏らしておりました。
しかし乍らも、この南アルプスの別天地を見て会話して、食事して楽しい時間を過ごせました。
父が長い距離を自力で歩けなくなったことにあらためて気づき、少し寂しく思います。この先、もう二人で旅行に出かけられないのかな・・と。
さて新年を迎えたある日、リビングのテーブルの上に何やら綺麗な写真の紙が2枚
置いてあります。なんとヨーロッパ旅行のパンフレットでした。
「無理だよ~」と心で叫びましたが・・
父は私とまた旅行の計画をしていたのです。そっと置いて、私が其れを見ることも計画のうちでした。
それからは、私は運動を始めることにしました。まずは時間を作り30~60分は
(毎日出来れば)散歩をしています。父にも買い物の時は歩くように誘っています。
少しでも健康を維持し楽しみながら長生きして欲しいからなのです。そして、また遠くへ旅行に連れて行きたいなぁ・・と。
先週、病院にて検診をしたら、コレステロール値が基準値に近づいていたのです。若い頃から数値が高く悩んでいたのですが、運動のお蔭かなぁと考えています。
自分自身も健康を取り戻し維持してこそ、仕事や家族の幸せを感じることが出来ます。
また、白川の里をご利用される皆様にも喜びをご提供できる自分で居たいと思います。
そして・・・そして、夢はヨーロッパ旅行に!
居宅介護支援事業所 春間 久美