白川の里の実践ブログblog

思いがけない再会、その後

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昨年9月のブログの続きとなりますが、その後をお伝えします。

私が以前の職場でヘルパーとして通っていたA様と、白川の里で偶然にも再会し、再びケアを提供することになって早1年。私の元同僚で、同じようにA様のケアに入っていたBさんに、娘様の了承を得て白川の里で過ごされている事を伝えると、「ぜひ会いたい!!」ということになったのが、昨年の9月でした。

 

しかし、タイミングがあわず、なかなか会うことができなかった入居者A様と元同僚Bさんでしたが、今年の3月にようやく会う事ができました!!実はBさんは2月にも白川の里へ足を運んでくれていたのですが、当日A様が入院となった為会えずにいました。

 

今回は、念願の再会の日でしたが、実をいうと私は心配の方が大きかったのが事実です。

というのも、A様は退院されたもののまだ体力が回復しておらず、寝ている時間が長く以前のように言葉がでる事も少ない状況だったからです。

 

当日、BさんがA様のベッド横に座ると、少し不思議そうな表情をされました。

私とBさんは、在宅でお過ごしだった当時の出来事や、飼っておられた猫の話、TVをよくご覧になられていた事、娘様が準備されていた昼食の事など、耳元でゆっくりと話しかけると、表情が徐々に和らぎ、たくさんの言葉と笑い声を聴くことができたのです。

 

数日後も、A様に「Bさんからお花を頂きましたよ。また会いに来るって言ってましたよ。」とお伝えすると、ハッキリと「ありがとう。大変ね。良かった。」と話して下さいました。

今回の出来事は、私自身も本当に驚いたと同時に、久し振りに入居者A様のイキイキとした姿を見て安堵したのと同時に、本当に感動しました。

 

娘様にもこの事をお伝えすると、とても喜ばれ在宅当時の話や入居してからの話に再度花が咲きました。

 

4月に私は北館に異動になり、以前のようにA様のケアに直接携わることがなくなってしまいましたが、A様とは不思議な縁に恵まれ、たくさんのことを教わってきました。教わったことを、他の入居者様のケアに活かし、これからもA様自身にお返しできたらと思っています。

 

また、元同僚Bさんの面会当日、A様が面会を楽しめるようにと、体調を配慮しながら準備してくださったスタッフの皆さんにも感謝でいっぱいです。

 

 

北館2丁目 介護職 村田 みさ子