白川の里の実践ブログblog

エール

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令和の年が始まりあっという間に1ヶ月がたとうとしています。

 

新年度、白川の里には多くの新任社員に入職して頂きました。

 

新任社員の方をみていると、私も約20年前、高校卒業後すぐに介護の仕事に就き、学生から社会人になる変化に戸惑いながら、ご入居者の名前や顔・仕事の内容を覚えるのに精いっぱいだった事を覚えています。仕事で同じミスをしたり、怪我をさせてしまった時は、

「私に介護の仕事はむいてない。」

と投げ出しそうになったことも何度もありました。

 

そのような中、入職して2ヶ月経った頃、あるご入居者の方がトイレまで自操して行かれ、トイレの前で私を待っておられました。私を手招きして呼ばれると、

「林さんお願い。あたがよか。トイレに連れていってはいよ」と

お願いをされました。

ベテラン職員がたくさんいる中で、不慣れでぎこちない私に排泄介助を希望されたのです。

私は、戸惑いましたが、嬉しく、初めて

「介護士として認めてもらえた」

と、今でもその一場面は鮮明に覚えています。その出来事は、私の自信にもつながり、その事があったから、今でも介護の仕事を続けているのだと思います。

 

新任社員の方や新しい環境で1から学ばれている方も、自分自身の選択に迷いが出ている時期かもしれません。ぎこちなく不慣れなケアでも、一生懸命な姿勢は、一緒に働く職員はもちろんご入居者やご家族の方にもしっかりと伝わっています。これからも「白川の里」皆で支え、サポートしていきますので、自信を持って一緒に頑張っていきましょう

 

西館 介護支援専門員 林