先日、祖母の家に行く機会がありました。
他愛もない話をしている時、祖母が
「自分が死ぬまでに、お母さんのお墓参りに行きたい。」と突然言い出しました。
そんな祖母に詳しく話を聞くと、祖母が小さい頃、
祖母のお母さんは亡くなっている為、お墓でゆっくりと話をしたいと言うのです。
お墓がある場所は分かるけれども、そこまでの行き方がわからないと話す祖母。
私はそんな祖母に、「お墓がある場所まで私の母(娘)に送ってもらったらいいのに。」と思っていました。
しかし祖母は、「車ではなく電車に乗ってゆっくりとお墓参りに行きたい」と言うのです。
その話を生き生きとした目で話す祖母を見ていると、私は「祖母の夢を叶えてあげたい」と強く思いました。そしてその時、行き方を調べ一緒に行こうと決めました。
白川の里のご入居者の方々にも、私の祖母のように「出掛けたい」「会いたい」「美味しい物を食べたい」等、様々な思いを秘めておられる方がいらっしゃると思います。
いつも近くにいる私達介護職員が、その思いを汲み取り、その思いを支援出来るよう、
職員皆で「夢実現」に向け、精一杯サポートしたいと祖母の話を聞きながら感じました。
西館2丁目 介護職 古野萌美