白川の里の実践ブログblog

自己研鑽

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 先日、初めて認知症ケア専門士として認知症ケア学会の研修に参加しました。県立劇場で開催されましたが、300人近い多くの方が参加されており、白川の里からも何名か参加していました。

 私が講義で一番印象深かったのは、「認知症の女性が昔幼稚園の先生をしていた」というエピソードです。ご主人に確認すると専業主婦だった女性にそんな経歴はなく、もしかしたらなりたかったのかもしれないと話されたそうです。普通なら女性の作り話として受け流してしまうところですが、女性にとってそれは大切な思いであり介護する側はそのことを否定せず、子供との関わりを設けるなどケアに活かしていくべきではないかと話されていました。

「認知症になったらつじつまの合わないことしか言わない。」「何も言葉を発しないから何も考えていない」などといった先入観がその方の人格を否定し誤ったケアに繋がるのではと言われていました。

 “パーソン・センタード・ケア”とは、認知症の方を中心としてその方の思いや考えをしっかり受け止めてケアしていくことが大切だと学びました。

 

北館1丁目 介護職 大塚 立也