Covid-19パンデミック 恐怖の真ん中で思う大切なこと
目にも見えないウイルスが蔓延し生命の危機が迫ってきています。
人間に対する神様の警告の為の使いか?
又は、中国の武漢ウイルス研究所からか?
とにかく、はかない大切な命を守るにはどうしようかと・・・
緊迫する、これまでに経験したことのない状況の中、日本全国に緊急事態宣言が発令されています。
ひたすら、呻吟する日々・・・
さて本題ですが、私は現在ご利用頂いている、或るご利用者の事を振り返って思っておりました。
私がケアマネジメントをさせて戴いてるご利用者のお話です。
その娘様は、32歳のある日突然くも膜下出血にて倒れ、幸い命はとりとめたものの左半身に麻痺が
残ってしまわれました。
又、悲しいことに、お父様とお兄様を早くに亡くされ、これまで親子二人で懸命に生きて来られたのです。
お母様は、長年つらい病を患いながらも、
「いつの日か、娘が一人ぼっちになっても生活に困らないように・・」と先々を考え、時には厳しく指導し、家事や身の回りのことも娘様がご自分でできるように・・・と願い共に過ごされてきました。
しかし残念なことに昨年秋にお母様の体調が悪くなり、病院で膵臓癌と診断されてしまったのです。
入院闘病生活のお母様と離れて、その娘様は一人生活を始めることに、全ての家事を担うことになりました。
心からお母様の回復を願われていましたが、その願いも叶わず今年2月にお亡くなりになってしまったのです。
母親は「わたしが居なくなると、娘が心配で心配で」といつも私におっしゃっていました。
娘様も「これから一人でどうやって生きていくの・・」思いながらの不安と戸惑い
の中で新たな生活が始まりました。
長年、白川の里の訪問介護を利用されていたのですが、一人での生活には調理や掃除、買い物など困難な事も多く、サービス内容を増やさないと自立した生活を営むことは出来ません。
訪問時間は1時間。入浴、掃除、買い物、調理の下ごしらえ等、限られた時間でできるだけの支援をさせて頂いてますが、
これで充分なのかな・・・と常に自問自答しながら、ヘルパーさんは親身になってご本人と会話し身体状況の確認や、ご利用者のご要望や意見を直ぐに知らせてもらい対応しています。
寂しい生活になられたにも関わらず、娘様からは
「いつもヘルパーさんには助けてもらっています。寂しいけど頑張って生活しています」と前向きに頑張られている姿を拝見していると、私自身が前向きに生きるパワーを頂いているような気がします。
緊急事態宣言で、多くの方が仕事を失う心配が増えています。
今、医療崩壊の危機状況・・
わたしたちの仕事の役割は、世の中に無くてはならない事を痛感し、同時にそのような重要な仕事をさせて頂いているんだとあらためて考えさせられました。
これから先も、お母様が大切に育てられていた花を眺めたり、お母様との思い出がたくさんつまった住み慣れたご自宅で一日でも永く安心して過ごして頂けるよう、私たちも娘様に寄り添いながら多職種共同でチーム一丸となって支援していかなけれ
ばならないと思います。
居宅介護支援事業所 春間久美