白川の里の実践ブログblog

よりそう

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私には一人暮らしの70代の義父がいます。

年をとるにつれて体が弱くなり、会いに行く機会も増えてきました。

先日も、私の子どもと一緒に、義父を訪ねてきました。

義父が、ふと「あなたの施設に入るから宜しくお願いします」

と、笑顔で言ってきました。

私は、「まだ元気で自分の事が出来ている間は頑張って下さい。でも、何で私の職場の施設なんですか?」と尋ねると、

「知らない人ばかりだと不安がある。知っている人がいると安心できる。」と義父は答えました。

義父も年をとり、できなくなることが多くなる不安の中で先のことを考えているんだと

思いました。

 

 施設のご入居者も、家族と離れてさみしさや不安、帰りたい気持ちを持ちながら、ここで生活されているかもしれない・・・。

その気持ちに私は寄り添えているんだろうか?

業務優先になっていないだろうか?

ちゃんと目線を同じにして、尊厳を守り接することができているだろうか?

 

義父の何気ない言葉で自分のこれまでを振り返り、今後も今まで以上に、寄り添い・思いやり・笑顔を忘れず、生活のお手伝いができるようになりたいと考える機会となりました。

 

またこの先、義父が笑って過ごせるようにいつも傍によりそいたいと思います。

 

看護職 大村