白川の里の実践ブログblog

よろこび

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 私は高校3年間日曜もなく、部活に没頭していました。

3年生で部活も終え、休みが出来ると祖母宅へ行き、祖母の若い頃の苦労話等聞いて、心痛んだ事をよく思い出します。

 祖母は中風(脳卒中)で下半身不随の為寝たきりでした。ある日「ずっと風呂に入っていない」と祖母がぽつりと言いました。この頃の私は、体力に自信があったため「私が入れようか?」と言うと、祖母は普段見せない笑顔で喜んでくれました。

 今思いますと、リスクの大きい介助でした。浴室まで、やっとの思いで連れて行き、服を脱がせ、髪・背中を洗った後、祖母が自分で洗い、流し、拭いて衣類を着てもらい、また布団まで連れて行きました。必死に頑張った私に祖母は、「ありがとー!よか風呂だったぁ」と笑顔で喜んでくれたのでした。そのいい笑顔が今でも頭に残っています。
それから休みになると、祖母の笑顔が見たくて風呂入れに行っていました。

 今は訪問介護の仕事でご利用者様が笑顔で対応してくださると嬉しくなります。やりがいがありこの仕事が好きです。それに仕事の仲間が大好きです。
祖母が笑顔で見守っていてくれているような、そんな気がしています。

 お一人お一人の心がどういう状態であるか、コミュニケーションを図りながら、身体的な事だけでなく、精神的な状態にも寄り添い、日々笑顔で過ごせるように生活を支えて行こうと思っています。

                       

訪問介護   竹本 博子